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シェディング対策・私的まとめ

最近数回に渡りシェディング関連の記事を書いているが、今回は対策をまとめる。

多少理屈も絡めた情報となるが、根拠を意識しておくことは重要だろう。
たとえば、ガチの防塵マスクを正しく着用したうえでまったく効果が無かった場合『シェディングは微粒子の吸引により起こるものではない(少なくともその人にとっては)』という仮説ができ、他の方法を試すことが出来る。

私は活性炭フィルタ+N95並のガチマスクでシェディングの影響をここ1年あまり明確には実感していないため、少なくとも私が感じるシェディングは微粒子またはVOC(揮発性有機化合物)と関わりがあると考えている。今回の内容はそれが前提となる。


◆対策

シェディングの原因物質をS蛋白(スパイクタンパク質)と仮定したうえで、対策を以下の3つにわけて整理する。

  • 個人での微粒子対策

  • 環境の改善

  • 体質の改善

なお、仮に原因がVOCだとしても似たような対策になるだろう。
花粉症やCS(化学物質過敏症)の理屈で考えるなら、微粒子に付着しているVOCの影響は強いからだ。

以下、個々に書いてみる。


◆個人での微粒子対策

微粒子対策は曝露を避けることが最優先である。

しかし、それが毎度出来るわけもない。ということでリスク環境ではマスクを着ける。CSの方の使用実績を見れば効果が無いわけない。

なお、S蛋白単体で考えたらサイズは10nm(ナノメートル)とかになるが、それくらいならマスクフィルターで90%以上濾過出来るというデータがある(ただし実験環境)。まあ、そもそもS蛋白が単体で浮遊しているとも思えないため、最小サイズにこだわる必要もないだろう。

使用するマスクは初心者の場合N95マスクが最低限だが、N95ならなんでもいいわけではない。興味のある方は以下をどうぞ。

◇◇◇

吸引してしまった場合の対処として鼻うがいは効果ありそう。物理洗浄効果だ。シェディング経験者の報告として拝見した。

◇◇◇

衣服等への付着が気になる場合、よく報告されているように電荷を帯びない『綿製』が良さそう。

一般的にエアロゾルやS蛋白はマイナスに帯電しているらしい為、マイナスで弾く、プラスで吸着する、という傾向はあるかもしれない。

ちなみに、マスクフィルターのエレクトレット(静電気)は細かなフィルター繊維1本毎の表面が分極され帯電していると思われ、微粒子の電荷はプラスマイナスどちらであれ効果はあるとされている。中和されたやつが一番苦手。


◆環境の改善

自宅や職場環境については換気が最優先。

とはいえ、寒かったり暑かったりするので空気清浄機の活用は結構重要な気がする。

なお、市販のを全自動でやってるくらいでは効果は弱く、結構な風量(時間当たりの空気交換回数)が必要になるはず。個人的なオススメはこんなやつ(2024.3.5時点で楽天だと売り切れ。)。もしくはエアコンに貼るタイプの濾過フィルター。

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[2024.03.05 引用]
https://item.rakuten.co.jp/suteteko/cra011/

◇◇◇

即効性の有る手段として『霧吹き』は良さそう。
やっている人の報告を拝見した。

なお、無害化するとかではなく微粒子を吸着させて落下させる効果だと思うので『ただの水』の霧吹きで良い気がするが、意識するとしたら電荷だろう。

個人的には『塩水』が良さそうな気がする。
ナトリウムイオン (Na+) と塩素イオン (Cl-)に分極した粒子になるはずなので、安くお手軽に高い効果が得られるかもしれない。濃いほど効果は高そうだが塩分濃度は自己判断でどうぞ。

とはいえ、霧吹きは電気機器とかには注意が必要。自己責任。

◇◇◇

スーパー等の商業施設は避けようがないが、換気のされていそうなリスクの低い場所を探ることは出来る。

CO2、TVOC、PM2.5 等の測定器を使用すればヒントが得られる。
私の経験からすれば、換気をしている所とそうでない所は如実に結果が違った。(TVOCで確認した)

◇◇◇

風呂での曝露は避けようがない。
なお、VOCの場合は揮発し換気で排出されると思うので、やはりS蛋白の可能性が高いように思うがVOCの物性によるので何とも言えない。


◆体質の改善

S蛋白アレルギーという体質の改善には、ワクチン打ったりコロナ感染すれば効果はあるかもしれないが、私はやらない。そもそもアレルギーも仮説でしかないし。

◇◇◇

即効性で考えたら抗ヒスタミン剤は良さそうだ。そのような報告を拝見した。常用するようなものではないだろうが、健康被害が酷い人は試してみても良いかもしれない。

◇◇◇

全般的なアレルギー体質改善であれば種々情報はある。

花粉症の改善レポとしてわりと見るのが腸内細菌叢の改善。
酪酸菌、納豆、ヨーグルト等。いろいろと言われているが、個々人で不足しているものは異なり、一概に何が効果があるというのは言えない。試してみるしかないが効果を実感するまでは時間がかかるだろう。

◇◇◇

個人的にサプリメント類は沼にハマる可能性があると思っているし、ビジネスシェディングの餌食になりやすいので注意が必要。常用するにも1,2種類くらいが良いのではないかと思う。

効果の強いものは大体メリットのみではないだろうし、効くものは個々人で異なるだろうから、色々とやってて効果が見られない人は、とりあえず全部やめてみる、ってのも良いだろう。

これは自戒でもある。結構いろいろとやりがちなので。


◆おわりに

以上、思いつく対策をまとめた。やるとしたらすべて自己責任でどうぞ。

私自身はガチのマスクでほぼ解決している感じはあるが、習慣化しているのは鼻うがい、ニゲラ・サティバ、酪酸菌(ミヤリサン)、納豆。

今後もし悪化したとき真っ先に試してみたいのはグルタチオン。アレルギーにも効果が見込めるようだ。でも高い。

◇◇◇

ということで、数回に渡り続けてきたシェディング関連記事は今回で一旦区切り。

最近の記事を読んでフォローしていただいた方には申し訳ないが、また需要の無さそうなコロナとかマスクとかその他とかに戻る。

なお、これまで書いてきた内容について何が合ってる、間違っていると声高に主張するつもりはまったくない。このような記事が誰かの試行錯誤の材料になったり、肯定否定を問わず吟味されることを期待したい。私がそのような善意のボランティアの方々の成果から影響を受けたのと同じように。

そして、シェディングという不可解な現象の解明に繋がることを願う。

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