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読書日記:Kindle Unlimitedへの課金を動力に(4)

『ジェーン・エア』シャーロット・ブロンテ(光文社古典新訳文庫)小尾芙佐訳

 日記投稿は久々ですが、多分毎月料金負けせずにKindle Unlimited読めてると思う……。
 今回は名作古典『ジェーン・エア』読みました。Kindle Unlimitedは上巻のみなので、下巻は課金してKindle版を購入したのですけどね。
 『ジェーン・エア』の話は他のSNSで色々投稿したので、割愛します。古典的名作はハズレのない面白さがありますね。私はオースティン、ブロンテ姉妹の作品はどうとっついていいのかわからずにいたのですが、講座でみんなで読む内に良さがわかって来ました。人のお話聞くの大事だ。

 感想というか……。ジェーンは遺産相続によって階級上昇をする。それが彼女の「平等な関係を築きたい」という思いを叶えてロチェスター氏との結婚への障害が一つ減る。この展開が現代日本の自分の感覚だと「それで解決でいいの?」と思うところかと。でも当時のイギリス男子の資産も遺産相続と土地と結婚で賄っていたのだから、そう悪い話ではないだろう。
 そして、もしジェーンが20世紀の人だったら、きっと商売してたでしょうね。そういう意味では、『おしん』の要素も感じました。


『100分de名著 遠野物語』石井 正己 NHK

 大学の時、ゼミが文化人類学だったのに『遠野物語』が未読。これだけで私が一体どれほど勉強しない学生生活を送っていたのかよくわかるエピソードですね。便利な「100分de名著」シリーズのテキストがKindle Unlimitedにありました。
 興味深いのは、著者の石井氏が『遠野物語』を「日本人の精神史」と読んでいるところ。「精神史」という言葉、私は西洋哲学系の本でしか見かけた事ない。でも、これほど『遠野物語』という作品に合う言葉もないかもしれないです。

 この手の「伝承」が「怪談」や「怖い話」として語られる傾向にあるのは何故でしょう。教訓的だからなのでしょうか。この手の「物語」の作られ方はいつも興味深い。ちなみに本体の『遠野物語』は青空文庫にありました。誰でもアクセス出来ますね。ありがたや。 

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