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ノスタルジアの是非【エッセイ】

太陽とシスコムーンをご存知か?

モーニング娘。を擁するハロー!プロジェクトの黎明期、一部のファンのハートに鮮烈な衝撃を刻むだけ刻んで、わずか1年半の活動期間で泡のように消えた女性4人組ダンス&ヴォーカルユニットのことだ。

代表曲「ガタメキラ」

大人気曲「宇宙でLaTaTa」


矢口れんとの葬式で流して欲しい曲No.1
「Magic of Love」

「強め」「ギラギラ」のワードと共に語られる彼女らは、とっくの昔に弾けていたバブルの残り香を纏って、可愛らしい妹分のアイドルたちを蹴散らす勢いで、歌い、舞い、散ったのだった。
ご縁あって、矢口が人生で初めて自分でチケットを取って参戦した現場が、彼女たちの解散ライブなのだ。実家の机の引き出しには、その時のツアーグッズの球体のオルゴールがまだ眠っている。

そんな太陽とシスコムーンが、本日デビュー25周年を迎えた。from 1999/4/21 to 2024/4/21. 素晴らしいことよ。
解散後しばらくは鳴りをひそめていたものの、近年は周年ごとに再結成してライブをしたり、SNSで近況が発信されたりと、古参にはたまらなかったし、密かに新規ファンを獲得していたりと、推し活にニヤニヤが止まらなかった。
……そんな穏やかな幸せを吹き飛ばすかの僥倖が、今日訪れた。

ななななななななななななんと

!!!新曲のリリース!!!

メンバーのひとりが海外生活をしてるため合流できず、CISCO3と名を改めての発表。
その楽曲名が「ディスコ・クレオパトラ」とは、強めギラギラ間違いなしの名称に血が一瞬で沸点を迎えたのだった。笑
リリース後、一回聴いただけで理解した。令和のサウンドリズム、平成ディーバの歌声、そして昭和の色と香り。アラフィフの彼女らが生き抜いてきた証が、この一曲に刻み込まれている。彼女たちでなくてはだめなのだ。素晴らしいことよ!
over40になった自分がこのような恵みを享受できるだなんて思わなんだ。

そういえば、10代の頃によく聴いていた音楽を今も愛する現象に「神経ノスタルジア」という名がついているらしい。なんか人間、日々進化を求められたり、新しい価値観についていくことを要求されたり(それができないと老害と呼ばれてしまったり、、、) 時間が前にしかないのは窮屈に感じる。過去を振り返ったり、引きずっていても良いじゃない。そのおかげで思わぬ僥倖や、本当に新しいものに出逢えたりするのだから。

#エッセイ #日記 #音楽
#太陽とシスコムーン #CISCO3

ご支援頂いたお気持ちの分、作品に昇華したいと思います!