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ラストマンが教えてくれる輝く生き方

ラストマン全盲捜査官【解釈動画】をまとめてみた


相反するバディが魅せる物語
事実に向き合うことで見えた残酷で温かい真実を描くストーリー

皆実(福山さん演じる役):新時代にぴったりの価値観を持ち、堂々と生きている
心太朗(大泉さん演じる役):これまでの日本人の感覚を持ち、葛藤を抱え生きている

物語を牽引していく皆実の人柄

目が見えないからこそ視覚以外の感覚が研ぎ澄まされ、超人的なスキルを持つ。
しかし、そのスキルは目が見えないから研ぎ澄まされていったというわけではなく、目が見えないことを受け容れ、その先に最大限の努力をして得たスキルであるというところに皆実の役の器の大きさが表れている。

自分に出来ないことを探すのではなく、自分の出来ることを必死で探した結果を生きている人に、人は心を動かされるんだなと感じた。

また、皆実の人柄として魅力的なのは
人に頼ることをマスターしているところ。

「自分だけでは捜査が出来ないから助けてほしい」
と周りに素直に頼っていく姿。

自分の出来ないことを認め、受け容れているからこそ周りに頼ることが出来る。

さらに皆実の人を頼る度量の大きさは単なる自己分析にとどまらない。
なぜなら捜査において人を頼るとは、命を懸けることも意味するからだ。

ただ出来ないことをお願いするだけではなく、周り人を信じているからこその行動を最短最善でとってゆく様はまさに圧巻。

命のかかった状況でも躊躇せず人を信じきる強さ、その姿が人を動かしたようにも、天に采配を委ね命を全うしているようにも捉えられた。

さらに皆実は、目が見えないが故に
固定概念や目に見えるものに囚われることがないので
ものすごく本質を見抜く。

ドラマの回を重ね、その様子を見ていくうちに、
我々は往々にして目に見えるものだけを見て、あーだこーだ言うけれども
目に見えるものだけで、いったい何が語れているんだろう

実は目に見えている範囲はとても小さく、その範囲だけで語れる世界はとても狭いものなのかもしれない…

そう感じざるを得なかった。

全盲の捜査官が教えてくれたのは、
目に見えるものが全てではないということ。


ラストに明かされる真実

そこに善悪はない。
正解もない。

経験が、人生が、全てだということ。

誰しもにとって、
それぞれの人生が唯一無二の宝物だということ。

周りの決めるレッテル(評価)を鵜呑みにしてしまったら、
自分自身の人生は消えてしまう。

途端に自分の見えていた世界は色を見失い、
代わりに他人の彩った世界ばかりが見えてくる。

そしてその世界が真実だと思い込んでしまったら
他人の彩る世界が自分自身の心地よい色合いになることはないので
納得感のないまま、居心地の悪さと不足感が残る
自分の本当の気持ち、自分に見えていた世界が見えなくなり、心地よい色合いという存在も忘れてしまう。

究極にはその経験も人生なのだが。。

今の現状が苦しいなら、居心地が悪いなら、そこを抜け出したいなら、
その気持ちの正体こそ、きっと他人の彩った世界を見ている証。

なぜなら、誰にとっても人生とは唯一無二の宝物だから。

人生が宝物だと気づくには、自分と向き合うしかない。
自分の心地よさがわかるのは自分だけ、
自分の人生の心地よい色合いを取り戻せるのも自分だけ。

本当に?
本当の本当にそれは私の感じていること?
本当はどう感じているの?

とことん自分と向き合って、
そして心の底から自分の信じたい真実を見つけたからこそ
その真実を信じたからこそ、どんな事実であっても受け止める覚悟をし、追い求められた。

心太朗にとっての真実とは、お父さんは優しかったということ。

事実は辛く切ないものではあったが、真実は信じたまま温かった。
そしてその温かさが、たどり着けて良かったという結末へと物語をいざなった。

最期に優しいお父さんに再会出来たのは
自分に向き合って、本当に自分の見たい世界を望んだから
優しいお父さんを見ていた自分を信じたから。

ラストマンから学ぶ新時代の生き方

形作られているもの、目に見えるものを信じるのではなく
その中に潜んでいる違和感、小さな違和感を徹底的に見つめる
そうすれば自ずと自分の中でたしかな答えが安心感とともに溢れてくる。

周りの正解は答えではない、参考文献程度に受け流し
ひたすら自分の見出す正解、自分の納得感を信じること。

自分の心に妥協しないからこそ見えてくる自分で彩った世界があって
その中で生きるからこそ、心強く明るく安心していられる。

この世にはさまざまな人がそれぞれの価値観を持ち生きていて、人の数だけ人生がある中で
一つの定まった正解なんて存在しない。

輝く人になるには

自信を持って生きている人がどんどん輝きを増していく。

皆実が輝いて見えたのも
失ったもの、自分にないものに目を向けるのではなくて
今の自分に出来ること、自分にあるものに目を向けて
自分に出来る限りの最善を尽くし生きていたから。
そんな皆実という存在があったからこそ胸が熱くなる物語が紡がれた。

輝いている人のところに人は集まる。
そして輝く人の周りに集まる人もまた輝いているし、さらに輝いていく。
まさに類友とは言い得て妙であり、それが全て。

人は信じたい人を信じる。
なりたいもの、なりたい世界を信じる。

自分が思う輝く人を、鮮やかな世界を信じることが、輝く秘訣。

正義の形も、正解も一つじゃないからこそ
自分の芯を持って、納得感を持って、宝物の人生を生きていく。

そんな輝く人が一人でも多く増えたらいいなと
ラストマンを見て熱くなりました!


素敵な作品を作ってくださった関係者の皆様
この場から感謝申し上げたいと思います。

そして
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます!

またの機会にお会いしましょう!


この文章はYouTubeで語った内容を元にまとめております。
ぜひ熱く語る様子もご覧いただけると嬉しいです!

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