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ホラー系作品を作る際にお祓いって本当にするのか?

コロナ前に、某大手出版が主催する「怪談話をする会」に参加した。

あの死ぬほど売れている某少年漫画誌の元編集長が主催し、その知人らが集まっておのおのの怖い体験談を語るのだ。定期的に行われているらしく、縁があって声をかけてもらい、初めての参加だった。

古民家を借り、雰囲気も満点。ホラー・怪談好きなぼくにとってはとてもエキサイティングな会だった。

そこで皆さんの話のなかで、面白いことを知った。

作品に「悪魔」「鬼」「幽霊」など異形のものが登場する場合、必ずお祓いをしているというのだ。

※この話は過去に記事に2回しているので読んだことがある人もいるかもです。あらかじめご了承を。怪談よりの話なので、お初だけど苦手な方はこれより先はスルー推奨です。

わが社でも『真・事故物件』『オカムロさん』などホラー映画を制作しているのだけれど、お祓いしたと聞いたことはない。ましてや記事や文芸作品でそれらが出るからお祓いをしたという例はなかった。

不吉なことが起きないよう、そういうのがあるというのは耳にしたことはある。しかし、実際にやっているという話を直で聞いたのは初めてだった。

なぜお祓い始まったかというと、それらの異形の者が登場すると、編集部に災いが起きるからというのだ。もちろんその災いに大小あれど、何かしら起きているらしい。

社会現象を起こしたあの『●●・ノート』もやっていたらしい。映画で記録を作ったあの"刃"もやっているのかは知らないけれど、いまでもその風習が残っているのならやっているかもしれない。

必ずやるようになったのは、きっかけがあるとのことだった。

基本お祓いOKな作家先生が多い中、当然こういったオカルトめいたことを嫌がる先生もいるらしい。そりゃそうだ。先生も人間である。

当時人気だったとある格闘マンガに、お祓いすべき回が出てきたそうだ。その先生は断固お祓いを拒否したらしい。そこで編集部は先生の意思だからということで、お祓いをしなかったそうなのだ。

そしたら不幸が連続し、編集部がひっちゃかめっちゃかになってしまったらしい。何が起きたのかは詳しく聞かなかったけれど、それ以来、何がなんでもお祓いをしているという話だった。よっぽどのことが起きたのだろう。

あの大手がお祓いしてんだから、うちみたいな弱小はぜがひでもやらなくちゃいけないんじゃないかと思いつつも、そんな予算はない。今年は『食人族』なんて配給したし、本当はやっていればもっと興行収入が良かったのかもななんて思ったりもするのだけれど。いや、『食人族』は人間 vs 人間だから要らないのかな。

面白いことに、「うちでもやってますよ」とその怪談会で他にも手を挙げた人がいた。

その人は某ゲーム会社の方で、やはりお祓いをしなくちゃいけないような状況が発生し、それからやっているというのだ。

――続きはまた次回。

なんでいきなりこんな話を書こうかと思ったかというと、仕事をしながら『エクソシスト ディレクターズカット版』『エクシスト2』をサブモニターにBGM的に流していたからだ。

この作品、1と2じゃ全然方向性ちがうよね。テーマ曲最高。



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