「拡散」という諸刃の剣、SNSの仕組みについて考える
皆さんSNSを楽しめていますか?私は最近楽しめてないです。
一番大きい原因は主に使っていたTwitterがインプレゾンビに汚染されていることですが、他にも理由があって、その一つは「拡散」です。
昔のTwitterはわりかし情報リテラシーが高い人が多くて、リアルタイムでためになる情報が流れてくる頻度が結構高かったし、バズるために一生懸命に知恵を絞るユーザーも多かった印象でした。しかし、最近はどうでしょう、バズるための他人の個人情報を晒したり、ありもしない噓を付いたりするユーザーが以前より増えた気がします。
私は何かをリツイートする際に、「今の情報が嘘である場合、流したら他人に実害を与えることがあるのか?」を一旦考えてからしたほうが理想だと考えています。しかし最近Twitterは色んな人に利用され始めて、兎に角面白そうだったらリツイートするケースも少なくありません。
もちろんリツイートするのは個人の権利と自由ですが、Twitter現在のシステムでは悪質なリツイートに対する対抗策が存在していません、ほぼ沈黙することしかできないのです。それによってほぼ必然的に、数の暴力が暴走しやすくなるし、フォロワー数が多い人が圧倒的に力を持つ仕様になってしまいます。
少し考えてほしいのですが、情報の価値は発信者のフォロワー数に強く依存していいのでしょうか?リツイート数だけで判断していいのでしょうか?私はそう思いません。情報の価値は発信者依存ではなく、その情報自身に依存し、たくさんの人に判断されたほうが絶対いいと考えています。
実は、アメリカで流行っているRedditというプラットフォームにはより公平な投票システムが導入されています。Redditのすべてのポストや、コメントに「UpVote(賛成)」、「DownVote(反対)」のボタンがついており、ユーザーの投票でスコアが決められます。そして、ポストとコメントの表示順番はそのスコアに強く依存します。
Redditはこういった仕組みを導入する上質な情報が見られやすく、悪質な情報が見られにくい環境を実現できています。その仕組みは日本のインターネット環境にもあったらいいなと思い、Redditの日本版のサービスSnapLinkを作りました。
以下のリンクでSnapLinkに飛びます。
投票システム以外に、ユーザーではなく、コミュニティをフォローするといった特徴を持っています。以下はざっくりした紹介となります。
拡散機能の代わりに、投票を
SnapLinkでは、ユーザーがすべてのポスト及びコメントに対して「良いね」か「良くないな」かで投票することができます。そしてポストとコメントの表示順は「良いね」-「良くないな」の値に大きく影響されます。ユーザーが投票に参加すればするほど、上質な情報が注目されやすくなります。
人じゃなくて、コミュニティをフォロー
SnapLinkのタイムラインには、あなたがフォローした興味のあるコミュニティを表示することができます。従来のSNSのように同じ趣味を持っている人をいちいち探してフォローしなくて済みます。
誰でもオープンなコミュニティを作れる
全てのコミュニティがオープンになっているため、コミュニティに飛び込む前に様子を伺うことができます。お菓子好きの中には、たけのこ派もいればきのこ派もいます。居心地のいいコミュニティだけをフォローすればOKです。
最後になりますが、すべてのポストはスレッド式となっておいて、ポストに対するコメントは分岐構造になっており、話の展開が見えやすい仕様になっています。ぜひ使ってみてください。
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