先日、ある自治体の首長さんと真面目に話しました。
「給食無償化についてどう思いますか？」
このテーマを話しながら、彼と意気投合しました。

市役所で予算案を考えていると、いろんな「無償化」、
つまり、「受益者負担ゼロ」施策にぶつかります。

地方自治だとして、地方に財源があります。
地方創生だとして、地方の施策を競わされています。
隣の市では･･･
隣の県では･･･
ある町では･･･
ある県では･･･

国もそうですが、コロナをきっかけに、
全体的に「ばらまき」傾向にあるように思います。
人気取りだけのような、
目先の小さな喜びだけのような、
うちもそれやって、みたいな。

ポピュリズムという言葉があります。
民主政治とは、ポピュリズムです。

「ばらまき」に疑問を感じるのであれば、
「ばらまき」を求める
ポピュリズムを変えることです。

もしくは、
専政、独裁制度をしいて、
ある一人の考えを通せるようにすれば、変わります。
ある意味、ポピュリズムを否定するのです。
たまに耳にする「強いリーダー」、
それを本当につくっちゃえばいいのです。
全権委任しちゃえばいいのです。
◯シアとか◯鮮民主主義…とか◯華民国とか。
（いいですか？私はやだ）

「民度」という言葉があります。
民度はポピュリズム。
民度が変わればポピュリズムは変わります。

地方自治体に勤める意識高めの公務員の皆さん、
noteで主張するのも（それ私か('-'*)💦）
内輪のミーティングで気持ちよくなるのもいいですが、
実際のあなたの近くの人、1人でもいい、
20人でもいい、100人でもいい。
スーパー公務員を目指すなら1万人でも100万人でも、
私たちの社会の人たちの「民度」を変えませんか。

民主政治はポピュリズムです。

選挙に行こうって言います。

選挙で収入の有無が決まる政治家は、
支援者の声を聞くのです。

選挙はポピュリズムです。

投票に行く、賢明な市民、
そんな当事者を増やす、
民度、ポピュリズムを変えませんか。

地方公務員の皆さん、
そろそろ「無償化」は考え直しませんか。

行政サービスにはお金、歳出が必要です。

道路にも堤防にも野球場にも駐車場にも
保険制度にも戸籍制度にも学校にも

「民度」を変えるとは、
そのお金を見せる、
お金がかかることを実感してもらって、
当事者意識のある人を増やすことも1つではないですか。

当然、
憲法25条「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」です。
自治体は、救うべきものは救います。

たとえば、駐車場。
使う人に負担をいただけばいいじゃないですか。

たとえば、医療費。
使う人に負担をいただけばいいじゃないですか。

たとえば、施設使用料。
使う人に負担をいただけばいいじゃないですか。

たとえば、学校給食費。
使う人に負担をいただけばいいじゃないですか。

そこには料金がかかっています。
誰もタダではやってくれません。
無償に慣れすぎて、
サービス＝0円に慣れすぎて、
予算が組めないならまだしも、
日本人の賃金が上がらない遠因にもなっていませんか。
市役所がやれば安いかタダやから、
市役所がやってよ、みたいになってませんか？

当然、憲法の権利で、守るべき人は守ります。
所得が低い方にはすべて手当てします。

地方自治は、住民が主役です。
住民が当事者になって物事を決めるべきです。
地方公務員が決めるのはありません。

フリーライダー、無責任な当事者ばかりが
ポピュリズムを形成して、
市長が選ばれていく、施策が選ばれていく循環は
どこかで変えていきたいですよね。

地方公務員だけが懐事情を把握していて、
意識高い公務員が、これではもたないと顔面真っ青。
でも、まったくだれにも伝わらない。
伝わってない。

政治家も困り顔はします。
でも表面だけです。
政治家は数年で引退していく。

どうすれば、民度が変わるか。
どうすれば、民度が上がるか。
どうすれば、地方自治に関心のある人が増えるか。
どうすれば、地域の課題解決に関わろうとする人が増えるか。


このまま無関心なフリーライダーばかりで
市役所の窓口に押しかけられたり、
政治家たちに注文をつけられたり、
ばらまきメガネ施策の結末に、
到底続きそうもない施策の連発に、
本当に困るのは住民じゃないですか。
私たちだってその住民の一人じゃないですか。

地方公務員の皆様、
いまあなたの頭の中、手の中にある施策、
それでいいのか、
考えていきませんか。

まず、少子化対策の施策が給食費無償化だとは到底思えません。
無償化で喜ぶのは誰ですか？
食材の物価高騰で、
親御さんに請求する金額が上がることを説明しなければならない
先生や職員の負担が軽くなるだけです。

そう思いませんか？

↓　民度を上げる、とは…？このつづき。