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『相対性理論 (岩波文庫 青 934-1)』A. アインシュタイン

アインシュタインの最初の論文「動いている物体の電気力学」及びその解説。

文系人間には数式はほとんど理解不能だが、内山龍雄氏の解説を読めば、少なくとも運動学の部の基本的な考え方は理解可能なように感じた。

岩波文庫がいかに一般読者にこの記念碑的論文を理解できるよう苦心したかに感銘。

特に静止系とそれとは別に一定速度で移動する慣性系との間で時間軸が異なる様子を比較的簡明な2次元のグラフで解説した点は秀逸。

原論文自体も、少なくとも自分が理解できた箇所は、必要最小限かつ平明な言葉遣いで書かれており、文庫化した意図に共感。

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