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『食卓の世界史 (ちくまプリマー新書 441)』遠藤 雅司(音食紀行)

歴史料理研究家が歴史上の人物にまつわる食事を紹介した意欲作。

ハンムラビからマクドナルド兄弟まで、個々のエピソードも興味深いが、マクロの食材や調理法の伝播の歴史も垣間見られる。

パクス・モンゴリカによる陸路を通じたダンプリングの伝播があれば、海洋経由のコロンブス交換という旧・新大陸間の作物の相互交流もある。

コーヒーのフランスやドイツでの受容と外貨流出による禁令の歴史もある。

19世紀英国式カレーが残るのは日本らしいが、近年日本のカレー一般をカツカレーと英国で呼んでいるが、実は19世紀英国式カレーの末裔なのかも。

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