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知ってますか?ヤングケアラー

ヤングケアラーをあなたは知ってますか?


〜ヤングケアラー〜

法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。

※https://www.mhlw.go.jp/young-carer/
厚生労働省より


最近になって、メディアで取り上げられて来ています。

僕自身、母親の介護(メインは父親だけど)をしだして6〜7年ぐらいでしょうか。
(20代後半ぐらいから)

はじめの頃は体も動けていたので介護の負担も少なかったです。

しかし、ここ数年は調子が悪いことが多く介護の負担が増えてきました。

また、両親ともに後期高齢者なので老老介護となるので父親の負担も考えて、定期的に実家に手伝いに行くことが多いです。

〜定期的な介護の内容〜

●週3〜4回程度、仕事終わりに両親の夕食を作る

●母親の体調が悪く、体があまり動かないときはオムツの交換や、歯磨き介助、入浴介助

●体調不良時の看護(体温や血圧、酸素飽和度の測定など)

●薬の管理

●定期的な入院や退院の付き添い

こういうことをやっています。

ただ、
今は訪問看護や訪問介護の福祉サービスを受けているので、夕食作りや入退院の付き添いがメインです。
もちろん、何かあったときは駆けつけていますが、、 


僕自身、母親の介護をしているとすごく思うことがあります。

看護師や介護士、医療系に携わる仕事をしてない人が、いざ介護をしなければならない状況になったら、、、、

「その人は不安や辛い思いをしながら介護をすることになるのだろう」、、そう思います。


「介護が必要」とはどういう状況でしょうか?

簡単に言えば、

「日常生活を1人で過ごすことができない状況」の時です。

ここで言う日常生活とは

食事、排泄、入浴、移動、整容(歯磨きなど)更衣(服を着たり脱いだり)

要は、これらが1人で行えないようになると介護が必要となります。

もちろん、どの程度できるか、どの程度できないか

これらによって負担度も変わります。

このことを「介護度」と呼びます。


この介護度は7種類あり

要支援1〜2

要介護1〜5

のように分かれています。


簡単に説明すると、

要支援→1人でほとんどできるが複雑な動作になると介護が必要になることがある

要介護→要支援よりも介護負担が多い

また数字が増えると、介護負担が大きいとされます。

要介護5となれば

1人では日常生活が送ることができない、全面的な介護が必要となる状態です。

このように、一言「介護」と言っても
レベルがあるんです。


病院で勤めていると、外来の患者さんや入院患者さん

9割近くが後期高齢者ばかりです。

要はおじいちゃんやおばあちゃんがほとんどを占めています。


自ずと、そういう世代は介護が必要になってくるのでしょう。


しかし、ここで言う「ヤングケアラー」はより深刻な問題を抱えています。

ケアラーとは
介護をする人

ヤングとは
若者

要は、若い世代が同居する家族の介護をする生活を送っているということです。

若い世代とは
学生から働き盛りの30代ぐらいでしょうか。

この世代が、家族の介護をすること、、

どんな弊害があるのでしょうか?

学生の場合なら、
勉強に影響が出ることもあるでしょう。
一度だけの青春を楽しめないことも多い。
心の発達にも影響が出るかもしれません

また働き盛りの世代ならば、
仕事に影響が出ることも多いと思います。
例えば、
急に仕事を休まないといけないこともあるでしょうし、昇進にも影響するかもしれません

また、将来結婚したいと思っていても介護が重荷になると考えて諦める人もいてるかもしれません。

要は、安定した生活を送りづらくなるということです。

また、若い世代ならば尚更

「家族の介護が大変で、、、」って友人と会話する機会もほとんどないはずですし、
1人で抱え込む人も多いと思います。


なんのために生きているのか、、

周りの友人は青春してるのに自分は、、

いつまで介護をしないといけないのか、、

将来の不安、、、

こうして、若い介護者は体も心も疲弊していきます。

こうした現状を打破するためにも、多くの人がこの事実を知り、支援を考えていく必要があるのだと思います。


僕は看護師なので、母親の看護や介護に特段抵抗はありません。
仕事柄、日常茶飯事ですし、こういう場合はコレを利用しようなどの知識もあります。

ただ、自分の時間が少し減るってところぐらいです。

しかし、医療関係者が身内にいてる人ばかりではありません。


医療や福祉と無関係の人ならば

どんな支援があるのかもわからない。
どこに相談したらよいかわからない。
何をしたら良いのかわからない。

そんな人も多いでしょう。

ましてや、10代なら尚更でしょう。

だから、知識をつける必要があるし、相談できる場所をいち早く知る必要があると思います。

いつ家族が病気になるかわかりません。
未来のことは誰にもわかりません。

だけど、もしかしたら

あなたが

突然

介護する側になるかもしれません。


そんな時、あなたならどうしますか?










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