HIVについて(ノイローゼ編2)

前回の続きです。

初めて性的な事を経験しての翌日


発展場についてネットで調べていると


HIV 

というワードに。


少なからず多少の知識はあったのですが



調べれば調べるほど、、、


まさか?

と、不安に襲われるようになりました。



ネットには、


性行為別によるHIVウイルスに感染する確率が載っていました。


自分のやった行為の感染率は?


0.1%未満


皆さんはこの数字を見てどう思いますか?


確率は高い数値ですか?

それとも、低い数値ですか?


僕はこの数値を見て、

「あぁ、感染する可能性があるんだ」

と、絶望しました。


数字的には、かなり低いのかもしれません。

けど、可能性がある


それならば、自分は感染しているかもしれない


ましてや、発展公園で出会った男性  

不特定多数と関係を持っているはず

色々な想像が膨らみ


いつしか、

自分はHIVに感染した確率が高い

いや、絶対に感染してる、、、


そういう考えまでになりました。


そして、ひたすらネットサーフィンをしてHIVの事を調べまくりました。


HIVに感染した人のブログ

ゲイの出会い系のサイトの相談場所


特に、ゲイサイトの相談場所をみると


発展場で寝てるときに生で掘られました。感染したかもしれないです。どうすれば良いですか?

のような相談がありましたが、、


「自業自得」

そのような回答がたくさんありました。



そういうのを見るたびに


結局、僕も自業自得


感染しても仕方なのない人間なんだ



そう落ち込む毎日でした。



自分は医療を学ぶ学生


そんな自分がHIVに感染していたら

看護師として働けるのか?

学校をやめて別の道にすすまないと


その当時、HIVに感染した看護師が病院から解雇されたというニュースもあり

余計にそういうことばかり考えるようになりました。


そんな気持ちを抱えたまま、

大晦日、僕は夜行バスに乗り、田舎のおばあちゃんの家に向かいました。


人生最悪の大晦日

スマホでTVを見て気を紛らわすも


紅白歌合戦では

福山雅治さんの

「家族になろうよ」が流れ


「あぁ、家族を失望させる人間だ」と声を出さず泣いたのを覚えています。


結局、おばあちゃんに合っても
頭の中はそのことばかり

正月なんか楽しめず

田舎でもHIVについてのネットサーフィン


調べて、たまたまHIV関連のNPO法人の電話相談を知り、電話をかけました。


しかし、ああいうところは中々電話が繋がりにくい

何度も何度もすがる思いで電話しました。


そして、繋がりました。


電話相手は、自分の母親ぐらいの方で

僕は自分のしたこと、それに対しての罪悪感

いったいどれぐらい話したでしょうか


泣きながら、頭も整理がつかず


「苦しかったんですね、まずは自分を攻めすぎてはいけないですよ。きっと、あなたもたくさん調べて知っているかもしれないけど、感染したかは検査をするしかわからない。だけど、可能性が高いわけではないから、もう感染したんだ、そう決めずにその時期が来るまで気を紛らわしてみたらどう?」

そう優しい声でなぐさめてくれました。



電話をして誰かに気持ちを伝えたことで、少し気持ちは落ち着きましたが

それはいっとき


時間が経てば、また頭の中はそのことばかり
 


とにかく誰かに相談したい

だけど、身近な人には相談できない


だから、またネットサーフィンを繰り返しました。



ネットにも書いていましたが、

ネットサーフィンをして余計に不安になる


だけど、求める回答がないから

またネットサーフィンを繰り返す


そうです。

僕は

自分を安心させる回答が欲しくて、ネットサーフィンを繰り返しました。


その答えは、、、


その行為では

HIVに感染しません


ただ、その言葉でした。





















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