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見えない優しさ枠を見極める

クレジットカードにも限度額がありますね。
住宅ローン等の借り入れも収入にみあった融資枠があります。
その大きさは、人それぞれであります。
優しさや親切にも、限度の枠があります。

優しさも無限にあるわけではなくて、ある限界点がありますよね。
その大きさは、人それぞれであります。
仏の顔も3度まで。
優しい人だからってホイホイいろんなことを頼ってたら、突然怒り出してしまった、何があったんだろう?って、限度額を超えただけでしょう。


銀行員の時に習ったのが、融資には「期限の利益の喪失」がある面白さです。
期限の利益とは、返済は期日までにすれば良い、という債務者の利益です。
債権者が「明日全額返して!」と言えません。
しかし、毎月の約束の期日までに返済しなかったり、契約する時に虚偽の申告をした場合、期限の利益が喪失され、全額を直ちに返済する要求を債権者にできます。
簡単に言うと、信用がなくなった場合です。
信用できないと思ったら、優しさの限度枠も喪失します。

「あの人は優しかったのに変わってしまった」のは、優しい人が変わったのではなくて、その人が変わって信用を失ったことや、限度枠を超えてしまったことなのでしょう。
優しさ限度枠を考えてギリギリまで甘えるような人は、それが突然信用を失う原因になります。


逆の視点を見れば、配偶者への限度枠がギリギリ、もしくは溢れ漏れてる人も多くいると思います。
自分が我慢して限度枠を無理矢理拡大するのは、金融機関が破産するように、自分も一体となって破綻してしまうかもしれません。
こんなこと言ってると離婚を薦めているようになってしまいますのでほどほどにします。

しかし大抵は男の方が、相手の限度枠の存在を知ろうともせず、水位が上昇したダムの決壊のように氾濫したことを、妻が突然キレたと勘違いするような男が多いでしょう。
心の債務超過して借入金管理ができてないようなもんです。
借入金整理の弁護士のように、離婚調停人が必要な時もあるでしょう。

次の男には、査定を厳しくして限度枠を低めに優しさローンを出し惜しみするのがいいのか、それとも黒田日銀の異次元緩和のように限度枠を無限に広げジャブジャブに緩める優しさがいいのか、正解は無いのでしょうね。
債務者は自己破産できるけど、債権者はただ破産するだけです。


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