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スポーツ選手の高額年俸の決め手

大谷翔平選手が予想以上の契約を結びました。

大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、ドジャースと10年総額7億ドル(約1014億円)の超大型契約を結ぶことで合意したと発表した。

年俸でいえば、100億円!、それを10年!
このようなニュースが出ると、スポーツ選手の高額年俸は妥当なのかという議論があります。
少々論点が違うと感じるので、私の意見を書きたくなりました。

MLB選手は年数十億円は取りすぎだとか、1億円くらいで充分だろうと、様々な意見が出ます。
この手の話になると、スポーツ選手を擁護する意見で、「アスリートは勝負の世界でストレスがあり、注目をされて批判も応援も受け、遊ぶ時間や家族との時間を削って、本当にメンタルもフィジカルも大変なのです」というのが出ます。

これは全くダメ意見です。
世のサラリーマンもストレスがあり、家族や同僚に批判されながら自分の時間を削り、生き残りをかけて必死です。報われない分、サラリーマンの方が大変です。

年俸の金額は、市場規模により結果的に決まります。
それには、そのスポーツ競技の総収入に見合った、選手への還元であるべきです。
MLB(メジャーリーグ)の総収益規模から、金融市場の様に、買い手同士のトップ選手への獲得価格競争で決まります。
MLBの100分の1のスポーツ競技のトップ選手は、50億円から5千万円に100分の1になる様な感じです。
収入が少ないスポーツ選手は、その競技全体が収益が上がるスポーツになる様に行動するべきです。
選手の権利だとかの主張は、マイナースポーツの選手なのに、メジャースポーツ選手と比べるのは間違いです。
そのスポーツ協会なり団体なりが、収益を透明化して、正当な還元を選手にすればいい話です。

プロスポーツの世界は比較的に健全です。
むしろ、マイナースポーツ、アマチュアスポーツの方が腐敗を感じます。
例えば高校野球ですが、甲子園を舞台にする高校野球は優良コンテンツです。
高校野球連盟が利益の分配をするべきなのです。コロナで開催中止でも借り入れなどなく余裕でした。余剰金プールしておくほど黒字なのだから、還元するべきです。数字も公開されてます。
中国のスポーツ協会に、選手に還元しない問題があります。これと同じです。共産主義みたいな幹部の腐敗がアマチュアスポーツに感じます。
高野連が、直接現金をバラまくのは問題があるのであれば、実力で出場権を勝ち得たのだから宿泊費や移動費は高野連が持つとか、やりようがあるはずです。

その他、オリンピックなどだけに注目されるようなアマチュア競技は、公益法人等で腐敗が見られます。
文科省の下のスポーツ庁として補助金目当ての活動が目立ちます。アマチュア競技の代表選手などは代表活動は資金の提供があり、現役生活でトップになってその協会に入ろうなどと、まるで官僚の天下りのように邪な動機がある選手もいるようです。それくらい、現役選手より、協会幹部の方が恩恵を占めてます。

プロスポーツ選手に話を戻して、日本は比較的恵まれてます。
国内のスポーツメーカーが多く、それだけ一般スポーツ愛好家がたくさんいる証拠です。
だから、国内で活躍するプロスポーツ選手も多く存在できるのが日本です。

米国だけは特殊です。
大学スポーツだけでも国内で盛り上がっており、放映権などが高く、1兆円の市場規模です。
中央組織である大学スポーツNCAAは巨大組織です。プロ野球とJリーグを足しても及びません。

そんな国のメジャースポーツのトップ選手、50億円いってしまうのは、倫理やモラルではなくただの市場経済ですね。

それより、最近のサウジアラビアのサッカーリーグでは、年俸300億円でスター選手が集まってますよ。それこそ桁が違います。
脱石油依存で資金投入された市場で、先行投資含めたその基準で計った価値です。


プロスポーツ選手の年俸、それぞれの個人的な判断価値で妥当性は計れないのでしょう。
アマチュア組織の腐敗の方が、一般社会の腐敗を表している気がします。

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