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文章力というもの

小説家やもの書きは文才に恵まれている人がなるものだと思っていました
だからこのように文章を書く時には
文才がある人が書くから
面白いし印象に残る文になるのだと

それが最近になって文章力というのを聞き
《言いたいこと伝えたいことを文章によって伝える力のことらしい》
文才と文章力が違うことを知りました


小学生の頃から
文章を書く宿題や授業がありました

定番の読書感想文
どんな感想を持ったか
この本を読んでいない人にわかりやすく読みたいと思えるようにおすすめポイントを書く
夏休みの宿題です

中学生になると
原稿用紙3枚は絶対書くことと条件が増え
あらすじを長めに書いたり
やたらセリフを引用したり
主人公と似た経験があります。それは〜です。
私なら〜、この主人公は〜が違うと思いました。
などとありきたりな文章
私が何を気にしながら書いていたかというと
文字数をいかに稼ぐか
とにかく指定された枚数以上書くことだけを考えていました

社会科見学や修学旅行のあとは
新聞を書く授業がありました
ひとり1枚新聞を完成させます
ここに行った
こんなのがあった
どんなことをした
楽しかった・大変だった
などの内容を
文字数は全体の8割目安で書くこと
1枚の新聞で記事は4つ以上にすること
などの指示があり
見出しの言葉やレイアウトをどうするか
わかりやすく記事を囲んだり色を塗ったり
ここでも
いかに隙間を埋めるか文字数を稼ぐか
を考えて書いてました

他にも課外活動や鑑賞会があれば
感想文を書いたり
お礼の手紙を書いたり
文章は子供の頃から書かされるから
皆書けるものだと思います

きっと
小学生の頃から出されていたこれらの宿題や授業は
原稿用紙の使い方や
文字を丁寧に書くこと
だけではなく
文章を書くことで文章力を身につけること
もあったのかもと今になれば思います

当時はそこまで考えていないし
何枚以上書くことと条件が出てくれば
わかりやすく
何を伝えたいか
よりも
とりあえず枚数を書くことの方が大事だし終わればいいやと思っていました

なので私は
ダラダラと文章を書くことはできます
原稿用紙3枚書けと言われたら書くことはできると思います
ただ
要点がまとまってない
印象にも残らない中身はペラペラ
構成を考えて書くこともないので
読み返しても誰に向けて書いているかもわからないような
文になります

その結果
中身のないただの長文の出来上がりです

だから私は毎回終わり方も迷子になります
読書感想文のように
"だから私はこの本をおすすめします"
というテンプレが使えない

毎回内容が違うものをどのように締めたらいいのかまとめや結論のようにできません
というのはまず内容がまとめられるようになっていないから
結論がでるようなこともない
チグハグな内容からの締めになるので
起〜結
というのがありません

文章力は鍛えることができるそうです
もし鍛えたら
終わりがきれいに締まるようになるのか
内容もチグハグにならないのか
と思うことはあっても
鍛えることはしなさそう
それが今の私

文章力がない文才もないけど

昔こんなことがあって
今の状況はこんな感じで
こんなことを思ってて
をただ綴るだけ

それを愉しむだけ
きっとこの先も

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