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警官は麻薬をペロとか舐めないし、取調室でカツ丼も出さない。災害派遣を断るような人は警察には向いていない。警察官も交通反則切符は切られる。時効寸前の逮捕というのは現実にはありえない。パトカーや白バイは別に改造して性能アップしていない。自宅で誰かが亡くなれば必ず警察が来る。実弾による威嚇射撃は行う。異なる都道府県警同士も皆なかよし。

■先日 警察関係者の人と話す機会があった
 いろいろ 普段から 疑問に思っていることなどについて伺ってみた。
 例えば よく漫画やアニメ 刑事ドラマなどである、白い粉を見つけて ペロッと 舐めるシーン。
 まあ「あれは本当はダメだ」ということをすでにネットの記事 や 本の記事などで読んで私は知っていたのだが、一応 念のためその警察関係者の方に聞いてみた。
 そしたら やはり それはだめだということだった。

■なぜそういったことが世の中に広まったのか
 おそらく 昭和時代の刑事ドラマで、白い粉をペロッと舐めて
「これは麻薬だ」
「ヘロインだ」
「覚醒剤だ」
と言うシーンがあり、それをその後の色んな刑事ドラマやアニメ などが踏襲した――ということなのであろう。
 その警察関係者の方が言うには、
「そのペロッと 舐めた時点で違法行為 なので即逮捕」
ということになるそうだ。
 その白い粉が毒だった場合、舐めたら即死ということもありえるわけだから、そういった事件現場において 白い不審物を舐めるなどということは絶対にありえないということである。

■取調室のカツ丼
 取調室でカツ丼が出るということも無い。
 これもさっきの「麻薬ペロ」と一緒で、昔の昭和の刑事ドラマの中でそういった 描写があったのだろう。
 私の記憶だと 例えば「太陽にほえろ!」 などにそういった 描写があったと思う。
 で、それが、その後の様々な刑事ドラマやアニメに取り入れられて、取調室でカツ丼が出るということになったのだ。

■仮にカツ丼の差し入れがあったとしても、それは刑事のポケットマネー
 仮にカツ丼が出るとしても、そういったものは公務員の公費で支給されることはないから、刑事が自腹で出すということになるわけで、だからまあそういったことは無いわけである。
 私も昔 ちょっと様々な事情で警察に行って刑事と話をしたことがあるのだが、そこの取調室においては お茶も出なかった。
 本当に飲食物は何も出ずに、その警察官の人と話をしたのみだった。
 お茶も出ないのに、カツ丼が出るということなどは無いだろうと思う。

■災害派遣は有給休暇に優先
 今年の正月にあった 能登半島地震。
 災害派遣で各都道府県から警察が応援部隊で行く。
 例えば有給休暇を取っていたとしても、派遣要請があれば 警察官は有給休暇を取って家族との予定があったとしても、それをキャンセルして災害派遣の方に行くそうである。
 そこで「働き方改革だ」とか「有休消化だ」とか言うような人は、まあ 警察には向いていないと、その方は言っていた。
 自衛隊とか警察官とか、そういった仕事に就いている方は、災害があったり何か有事の時には、仮にその日に有給休暇を取っていたとしても、それをキャンセルして、やはりそういった 困ってる人々のために現地に出向く。
 そういうことができる人が、やはりそういった仕事に就いているし、そういった使命感を持って仕事をしてくれてるということなのである。
 今回、能登半島地震に行ってくれている警察官の人、自衛隊の人、そういった様々な方々には、やはり 感謝ということが大事かなという風に感じている。

■警察官だって交通違反切符切られる
 これも私は気になっていて聞いたのだが。
 例えば私は原付バイク乗ってるんだが 原付は 制限速度が30キロなので 普通の道路だとすぐ速度超過になってしまう。
 それで切符を切られたことがある。
 車の駐車違反とか黄色い線を踏んじゃった とか、それから 右折で間に合わずに赤信号で交差点を通ることになって それで切符切られたりといったことがある。
 その警察関係者の方に
「警察官の方というのは 交通反則切符っていうのは切られないんですかね」
という風に聞いてみた。
 警官 やってるくらいだから交通ルールは必ず守るので そんな切符 なんて切られることは無いんじゃないか。
 という風にちょっと思ったのだが、
「あ、もう普通に切られますよ」
とその人は言っていた。
 おまわりさんであったとしても、駐車違反したり スピード違反したり 信号 ちょっとタイミングが間に合わなくて 赤信号で渡っちゃったり 黄色い線ふんじゃったり。
 まあそういったことで 切符切られるということはある そうだ。
 そういう時、職業を聞かれる。
 その時に
「警察官です」
と言った場合、
「なんだそんな警察官のくせに 交通違反 なんかしてと、と言われたりすることはないんでしょうかね?」
と聞いてみたのだが、そういったことはない そうだ。
 まあ 警察官であっても人間なので、そういった 違反をしてしまうこともある。
 そういう時はもう お互い 淡々とやるということであった。

■時効直前逮捕は無い
 あとよくあの時効寸前で逮捕とか、時効 30分前に逮捕したとかいうことがドラマであるんだが、あれどうなんでしょうかねということも聞いてみた。
 私ちょっと その 何日か前に新聞だったぁ雑誌 かなんかで、実際には、時効寸前で逮捕したとしても、その後 取り調べをして 検察官が基礎をする――そこまで時効に間に合わないと、ちゃんと 刑事罰を与えるといったことはできないというのを読んだことが、あったので聞いてみたのだ。
 まあ そしたら 警察官 その方が言うには、
「もし そんな時効寸前で逮捕できるぐらいだったのであれば もうとっくに逮捕していただろう」
と。
 なんか本当何年間もその事件がそのままだったのに、いきなり時効直前で逮捕 ということになるということは、まあほぼ無いであろうかなというお話であった。

■パトカーや白バイは、改造されていて特に速い?
 パトカーや 白バイというのは改造されていて同型の他の車よりも速いのかどうかということも聞いてみたんだが、その警察関係者の方、
「ちょっとそれは分からない」
という返事だった。
 それはもしかしたら警察の秘密だから 部外者には言えなかったのかもしれないのだが、私が昔なにかで読んだものでは、パトカーとか白バイというのはあの赤色灯 とかいろんな装備品を ゴテゴテ くっ付けているので、同型の普通の車よりも重くなっているということだった。
 だから、実は同型他車に比べて遅いという話を聞いたことがある。
 実際、アメリカ映画みたいに カーチェスをして犯人を追いかけるということは日本では滅多にない。
 パトカーで、犯人の改造車とか追いかけるということはまあ無いようなので、そんな並外れて速くないと使い物にならないということではないらしい。

■自宅で人が亡くなった場合は必ず警察が来る
 それから、もし、人が亡くなった場合。
 人間が亡くなった場合、病院以外の場合は必ず警察が来る。
 だから、病院で亡くなった以外のケース。
 例えば自宅においての自然死。
 病死でなくなったり、何らかの自宅内の事故で亡くなったり、あるいは庭に居て亡くなったりといった場合には必ず警察が来る。
 お家で家族が亡くなった場合、自宅で最後を迎えた場合には、必ず警官の人が来るというのが当たり前のようである。

■空に向かっての実弾威嚇射撃は危険じゃないの?
 拳銃を空に向かって 実弾を発車して行う威嚇射撃。
 私「あれは危険じゃないですか?」って聞いたんだな。
 弾を空に射ったら、あれ落っこってくるわけだから。
 その警察関係者の方は
「自分も威嚇のために空に 実弾を発射したことがあるけど、それは気にしてなかった」
と言ったんだが、それってどうなんだろう?
 危なくないのかな?
 だって上に撃ったものは必ず落っこってこってくるわけで。
 私、なんかの映画で、上に射った弾が落っこってきて、それで ちょっと人がまあ大変な目にあったという 描写を見たことがあるのでそんなことを思ったわけだ。

■異なる都道府県警同士、みな仲良し
 「名探偵コナン」なんか見ていると、他の都道府県の警察同士で仲が悪い。
 他の警察ドラマ でもそういう描写はあるんだけども、そういったこともないそうだ。
 実際は県が違ってもお互い仲良く協力し合って犯人逮捕に臨んでいる。

 まあ、警察関係者の方と、以上のようなお話を聞いた ということを今回はご紹介させていただいた。

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