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リストカットの上に「pay money to my pain」と彫っている美容院さんに出会った

※やや愚痴なので苦手な方は注意です。

前髪を切ると0円になると言われたので
その場の勢いで前髪を切った(単純だな?)。
ついでにカラーをした。

担当してくれた美容師は
自分の話しかしないこともさることながら
腕に大き過ぎるTATTOOが入っていた。

ちょっと本当に大きすぎる。
手首から肘までびっしりある。

これは好奇心が抑えられない。

そんなにあったかいわけでもないのに
それが見えるくらいの袖だから
触れていいやつだと解釈して
聞いてみた。

もしかしたら
TATTOOシールかもしれないけど
だとしたらどうして
わざわざシールを貼ったか気になる。

「腕の、本物ですか?」
「あぁ、本物です笑」
「えーすごい(※1)!痛かったですか?」
「本当は痛くないはずなんですよー笑、
でも、切り傷がいっぱいあったので~
それを隠すために彫ったので~
傷跡の上から掘るのが一番痛いらしくて~
それでめっちゃ痛かったです><」

その後ちらっと見たら
たしかにぎっしり傷跡があった。

なんというか
世も末(※2)だな、
と思った。

※1-1
(「すごい!」というのは
「(接客業なのに(どんな人が来るかわからないのに
=TATTOOが苦手な人が来る、
その人の気分を害する可能性があるのに)
隠さずに半袖着ちゃう神経が)すごい!」の略)

※1-2
(上記「神経がすごい」
というのは別に皮肉や批判ではなく
本当にすごい、の意味)

※2
(世も末だな、というのは
慣用句的な意味よりも
「平和の到達点だな」という
文字通りの意味)

しかし、
そんなところに彫ったら

「なんですか!」
「切り傷あって隠してて!」
のワンラリーが逆に生まれやすくなって
全然傷結局隠せてないこと
気づかなかったのだろうか?

そのあとも
そのバンドのことや
自分が明るい髪の方が好きなこと
カットが苦手なことなど
どうでもいい面白い話を
たくさん聞かせてくれた。

(カットが苦手なことを、
カットしながら言える神経もすごい。
全体的に見習わなきゃ。)

シャンプーのあと…
トーンダウンしたはずの
髪色がまったく変わらなかった。

一切謝罪も
「変わらないですね」
の一言もなかった。

(あ、明るい髪の方が好きって言ったなあ…)

そうして私の髪は無駄にダメージを蓄積し
3時間が無駄になった。
口コミで星3にしたいところだけど
相手の評価が下がるのでここに書くよ。

「pay money to my pain」

と、腕に彫っている彼女の痛みに
お金が払われることはなかった。

多分彼女がこのNoteに辿り着くことはないけど
バンド名を調べた先に
検索結果に引っかかって
みつけられるかもしれない
そのときのために挨拶しておこう。

どうもこんにちは、その節はありがとう。
ごめんよ、こちらの髪に無駄に蓄積した
痛みのほうが、大きかったみたいです。

他人の痛みに気を配りなよ、
そしたら君の痛みも
きっとやわらぐだろうから。

ちなみにカットが苦手と言っていたけれど
前髪はすごく可愛く切ってくれた
ほんとにありがと。

カット、上手だったよ。

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