ぽんちゃん

辛い体験を、憎しみや恨みの体験として持ち続けるのは辛い。それでも生きていること。過去の…

ぽんちゃん

辛い体験を、憎しみや恨みの体験として持ち続けるのは辛い。それでも生きていること。過去の自分を癒せるのは自分だけ。辛い子供時代を過ごしたあなたのインナーチャイルドや、今まさに辛い子供の癒しの役に立てたら、誰かの生きる勇気になったら嬉しいです。 アダルトチルドレン HSS型HSP

最近の記事

レモン🍋のハチミツ漬け

新しい学校で初めての遠足。 当時、トイレに行きたくなるのが苦痛で、水分をあまり取らなかった。 オヤツはあまり好きでもなかったし、食べる習慣がなかった。 お菓子がよくわからなかった。 遠足ではみんながお菓子を物物交換している。 私は都こんぶと氷飴を自宅からもってきていた。 誰も交換したがらない😅 私もそれで困ってはいなかった。 クラスメイトの肝っ玉母ちゃんみたいなミワちゃんが、 「ぽんちゃん、先にとりな。いつも遠慮してるんだから。欲しいものは欲しいと言わないと無くなるよ

    • 何が悪いの?

      団地に住んでいた。 上の階に空き巣が入ったらしい。 わんぱくな男の子が3人いる家庭。 鍵を開けっぱなしにしている習慣があった。 明るくてオープンな家族。 おばちゃんはいつも優しかった。 強盗が入った 鍵を開け放しにするなんてバカだ 子供もたくさんいて、専業主婦なのに、空き巣に入れられるなんてバカだ 夕飯を食べながら両親は嘲笑っていた。 私は隣の和室の寝室で寝たふりをしていた。 おばちゃんのことが心配になった。 翌朝、ベランダに出たら、上の部屋で布団を干しているのがわか

      • 大雪の日に手に入れた家

        私は満員電車が苦手。 ランドセルをしょっていると、大人は私が見えずに隙間があると思って押してくる。 朝、父は遠方への通勤とやはりラッシュを避けるため、始発で通っていた。 父と一緒に家を出れば、母は車で駅まで送ってくれる。 朝早起きして、いつもお弁当を作ってくれた。 父は母のご飯が大好きで、荷物になってもたくさんの量をお弁当でもっていきたがった。 その日は朝から雪が降っていた。 始発にのって駅に着いたら、大雪だった。 学校までの道のりは足首まで雪に埋もれた。 正門につ

        • 初めての転校

          新しい学校。 机に直接教科書をいれたら、隣の子に、 「えっ?直接入れちゃうの?」 と言われた。 他の子の机を見てみると、プラスチックの引き出しがあった。 隣の子は、親切にも 「先生!ぽんちゃん、引き出しもってないよ!」と教えてくれた。 若くて優しい背が高い素敵な笑顔の女性の先生。 「ぽんちゃん、明日には用意するから、今日は我慢してね」 と言ってくれた。 恥ずかしいような、嬉しい気持ちだった。 帰りがけに、A5サイズのノートを渡されたれた。 表紙には綺麗な字で 「たの

        レモン🍋のハチミツ漬け

          リリーとの35日間

          寒い1月5日。 父が突然、マルチーズの子犬を抱えて帰ってきた。 歌舞伎町の横丁のペットショップで可愛くて一目惚れをしたらしい。 寒かったのか震えていた。 とても可愛かった。 賢くて、トイレもすぐに覚えた。 夜はダンボールの蓋を閉めると静かに眠る。 朝は暴れてダンボールを抜け出して、顔を舐めて起こしにくる。 2週間は元気だった。 ある日下痢をした。 獣医に連れていくと、 おそらく1ヶ月も経たずに親から離されていて栄養失調であることを指摘された。 検査の結果、ジステンパー

          リリーとの35日間

          日記がかけない

          初めての夏休み。 おけいこごと、 家事の手伝い、 昼間自宅におじいちゃんと2人になれるのは、とても嬉しかった。 そうめんの茹で方もおそわった。 きゅうりを切ったり ハムを切ったり。 一緒に作って一緒に食べるご飯。 いつ母が怒り出すか? 怯えないでいい。 おじいちゃんと食べるのは楽しい。 お盆休みは、知らない場所への旅行だった。 父が絵日記は書いているのか?と聞いてきた。 絵日記?それなに?😳 父は宿題をやっていないことに気がついたらしい。 母はそれを見て、半狂乱に

          日記がかけない

          ノラ猫の埋葬

          登校はいつも1人だった。 通学路で、猫が亡くなっていた。 そのままにできなくて。 たまたま持っていた紙袋を破いて、遺体を乗せて抱えた。 40年前の通学路には畦道や空き地、雑木林、土や砂利の道がまだたくさんあった。 雑木林近くの土が柔らかい場所を見つけた。 大きめの尖った石をみつけて土を掘り、猫を埋めた。 掘った石を墓石にした。 夢中で穴を掘っていたから、泥だらけになった。 学校についたら、もう授業が始まっていて、教室の後ろに立たされた。 何をしていたの? と担任

          嘘つきのレッテル

          友達と遊ぶには、いつどこで誰と何時から何をして遊ぶのかを、1週間前にはいいなさいと母親にいわれていた。 母親の許可をとってから約束をしなさいと。 友達は、学校帰りに当日どこで何時から遊ぶかを決める。そして、明日の登校の約束をする。 そして、無断で家に他人をあげてはならないと、きつく言われていた。 自宅に1人でいるときは、来訪者の対応をしてはならない。 厳しい決まりだった。 だから私は、ノラ猫といつも遊んでいた。 ある時、近所のみなえちゃんが、こんなことを言い出した。

          嘘つきのレッテル

          男嫌いの強化

          特殊学級の女の子がいた。 彼女は素直に言われたことをする子だった。 通学途中に、男の子達が彼女を電信柱の近くに座らせていた。 何かを教えているようだった。 私は、まだ1年生。 急いで帰らないと、また母が学校に電話をしてしまう。 誰かと会話をすると、その親やそれを見ていた人が、母にいらぬことを言い、殴られることがあった。 私は気になったけれど、走って家に帰った。 後日、そこで行われていたことが酷いことだと知った。 犬のフンを騙して食べさせて面白がっていたらしい。 どう

          初めての転校

          冤罪をかけられてから、爪とえんぴつをかじるようになった。 担任は休みを繰り返し、臨時教員が2回変わった。 学級崩壊、ではないが、授業は全くめちゃくちゃだった。 湯船につかる日は、週に何度もなかったが 九九が間違えずに全て言えないとあがらせてもらえなかった。 何度も何度も言わされた。 熱くて、苦しくて、呼吸ができなくなる。 サウナが苦手なのはこの体験からだ。 そのうち、2年生の3学期から私立の小学校に転校させられた。 2学期の終業式の朝、突然今日が最後だと告げられた。

          祖父の炎のマジック

          母に叱られて居場所がなくなると、祖父の部屋に逃げ込んだ。 祖父と母は親子。 祖父に対して、母はいつも怒っていて不機嫌だった。 私になんで泣いているかを祖父が聞く会話をすると、きき耳を立てている母が部屋に怒鳴り込んできて、祖父に当たり散らす。 祖父がいい返すと、母は暴言を吐き捨てて、大きな音をたてて襖をしめて出ていく。 祖父は、私が泣いて部屋に行くと わざと大きめの声で、 オセロをしようとか TVを一緒に見るかとか 明るく話してくれた。 私が泣きそうになると、 マジック

          祖父の炎のマジック

          マリちゃんへの懺悔

          マリちゃんは、同じ団地の可愛い3歳の女の子。 私は5歳だった。 マリちゃんは、童話の絵本にでてくる白雪姫みたいなおかっぱと、赤いほっぺにクリクリお目目。 なんて可愛らしいお人形さんみたい。 そう思っていた。 人に対して、愛しさを初めて感じた。 私の後ろをよくついて来た。 真似をしたがった。 私は階段を飛びおりた。 マリちゃんは真似をして転んだ。 大丈夫、痛くない。 これぐらい我慢しなくちゃ。 できるまで練習するんだよ。 私はマリちゃんを階段に立たせた。 マリちゃん

          マリちゃんへの懺悔

          2回目の冤罪

          小学校の算数の授業で、ボールいっぱいの100円玉を使った。 次の授業は体育だった。 私は体調を崩していて見学していた。 見学組は教室待機だった。 他に2人の女の子が見学だった。 れいこちゃんは、1年生で体も小さくて細いのに、3年生の一番足の速い子よりも、速く走ってマラソン大会で一番になる子だった。 先生にも好かれていた。 担任の先生は20代後半の女性。 私は目の敵にされていた。 れいこちゃんが、私に100円玉をくれた。 私は他人から何かをもらうと母親に叱られるからい

          2回目の冤罪

          始めての冤罪

          商店街のお肉屋さん。 団地からは、商店街を通ってから駅や街にでる。 母がショーケース越しに肉を買っていた。 「ご自由にお持ちください」 というチラシの前に魚肉ソーセージがあった。お父さんは魚肉ソーセージが大好きだ。 「お母さん、これもらっていいのかな?」 店内に聞こえる大きな声で聞いた。母はこっちをチラッと見て、買い物袋を広げた。 私は買い物袋にソーセージを入れた。 帰宅してしばらくしたら、突然母に殴られた。 「なんで万引きしたの!」と。 え?買い物袋を広げて、入れ

          始めての冤罪

          突然の出会いと別れ

          ある日、うさぎがうちに来た。 白いかわいいうさぎ。 犬みたいに懐いて、おいかけてくる。 団地の隣はたんぼで、蓮華が咲いていた。 蓮華畑に連れていくと、はしゃいで蓮華に潜り込んでしまう。 追いかけてもつかまらない。 帰るよ! 背中を向けると、慌てて追いかけてくる。 暖かくて、きもちが良くて。 膝に乗せて撫でていると寝てしまう。 朝起きるのも、家に帰るのも、うさぎに会えるだけで楽しみになった。 ある日、うさぎを連れて出かけるよと言われた。 うさぎとのはじめてのお出かけ

          突然の出会いと別れ

          富士山の忌まわしい記憶

          ※性的被害の描写がありますので、読まれる場合には自己責任でお願いします。 幼稚園のバスの時間まで。 いつもおままごとから逃げて隠れていた。 クラスに背が高くて優しい、けんちゃんという男の子がよくついてきた。 数人の小学生ぐらいから同い年の男の子達に追いかけられた。 とっさに逃げたけれど、けんちゃんが捕まってしまった。 助けに戻って私もつかまった。 富士山と呼ばれるドーム型の遊具の中。 私とけんちゃんは洋服を脱がされて、体じゅう泥だらけにされた。性器にも砂をいれられた

          富士山の忌まわしい記憶