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マナーはなぜ必要なのか?

マナーがわからなかったり、マナーをなぜ守る必要があるのか理解できない発達障害の方がいらっしゃると思います。
私もその一人です。

先日、私は「名刺入れ」なるものを初めて購入しました。

同業者との交流会があったのですが、「名刺を交換するだろうから持っていかないと」という話をパートナーにしていました。
「何人いるかわからないし、たくさん配るだろうから」と注文した名刺が届いたときに入っていたプラスチックケースのまま持っていこうとすると、

「え、そのまま持っていく気!?」
「そうだけど」
「絶対ダメ!!ありえない!!」

と言われました。
ちなみにパートナーはTHE定型発達のサラリーマンです。

彼いわく、革製の名刺入れを用意していないと社会人として失格とのこと。
「そんなんじゃとんでもない奴だって思われて仕事してもらえなくなるよ」と脅され、仕方なく購入することにしました。
交流会まで時間がなかったので、百貨店で買ってからその足で会場に行くことにしました。
彼に名刺の話をしていなかったら問題点にまったく気が付かなかったと思うので、たまたま話題にしてよかった~と思いました。

私は職業柄、会社員時代も名刺交換をあまりしたことがありませんでした。
名刺交換のやり方もちゃんと知っておかないと、とYoutubeで一緒に名刺交換のマナー動画を見て勉強しました。
名刺と名刺入れを両手に持って平行に交換する技?(名刺交換する人はわかると思いますが笑)を見て「なにこれすごーい!笑」とか言ってました。

マナーはなぜ必要なのか?

彼は会社のマナー研修で
「マナーは減点方式。できても得はしないが、できないと損をする」
と言われたそうです。

マナーがきちんとできるから高評価がもらえるというより、できないと悪目立ちするからやらなければならないそうです。

考えてみると私は高評価や高パフォーマンスのために努力することはあっても、悪目立ちしないようにするという観点で考えたことがあまりありませんでした。なので、彼の言葉が新鮮に感じられました。

ファッションで言えば、自分が一番好きな服とか自分に一番似合う服は考えても、悪目立ちしないのはどれか?という観点はなかったです。
でもそれを考えられることこそが大人の印なのかもしれないですね。

ちなみに名刺入れは革製の他に金属製や木製などいろいろあるそうですが、革製が望ましく、色はダークカラーがいいそうです。
なぜ金属製や木製がダメで革製がいいのか、よくわかりません。
プラスチックケースのままだと食事会のときに油がついて汚れたりするのでケースがあったほうが便利だなとは思いましたが、会議室なら別にいいんじゃないかな、と思ったりします。
たぶん、あまり真剣に考える必要はなく、みんなと同じようにしていればいいということだと思います。

ちょっと腑に落ちませんが、正直「名刺をどこに入れるか」がそこまで重要だとは思わないので、重要でないところで減点されないようにマナーは無難にやっておきましょう、ということなんだと思います。

ちなみに、翻訳者の交流会ではプラスチックケースそのまま派の方が結構いました。
私はその日買ったばかりのブランド品の革製名刺入れを何食わぬ顔で出していましたが、「やっぱりそれが一番合理的だよね~」と内心思っていました。

マナーは業界によっても結構変わってくるものかもしれないですね。
翻訳者は基本的に自宅で一人で作業するので、一般的なサラリーマンのマナーからはだいぶ離れている可能性があります。
それに、ASDに優しい業界だと思うので私と同類もいるかもしれないです笑



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