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ASDの長所

ASDの人には苦手なことがいろいろありますが、短所もうまく対処すれば見方によっては長所になり得ます
私自身のASDならではだと思う長所を3つご紹介します。

他人に影響されない

私は人の顔色をうかがうことがありません(そもそもうかがう能力が低いです)。
なので、周囲の雰囲気に影響されづらく、周りの目を気にせず行動できることが多いです。

感受性の高い方だと、周囲の人たちの悲しい気持ちやピリピリした空気を敏感に感じ取って、自分も精神的に乱されることがあると思います。

でも私はあまりそういうことがなく、周りがどれだけピリピリしていても自分のペースで行動できるという長所?があります。
マイペースであることは長所と思いづらいかもしれませんが、余計なストレスを受けづらいことはメリットだと思います。
私は周囲からいつも落ち着いているように見られることが多いので、みんなが不安を感じているようなときは頼られるかもしれません。(でも、そういう場面に遭遇したことがないのでわかりません)

私は家庭が複雑で、現在は絶縁状態にあります。
また友達も少ないので、私の人生の選択などに関してとやかく言ってくる人はいません。

「これをしたら周りの人がどう思うか?」という視点はないので、早く行動できるし嫌だったらすぐやめます。
最近は特に、仕事でも生活でも「嫌なことを無理にしない」ことを意識しています。

ルーティンが得意

ASDの人はルーティンを好むと言われていますが、私も生活リズムが比較的きちんとしています。
ルーティンは誰もが持っていると思いますが、私は「○時○分になったらこれをする」「会社に行く時は横断歩道をここで曲がる」というレベルでかなり細かく決めていて、それがASDっぽいと思います。

規則正しい生活が苦にならないことはメリットだと言えます。

仕事がある日は、毎日同じようにしか生活できません。
ルーティンを少しでも変えると不測の事態が起きるかもしれないので、会社に遅れないように行動するにはルーティンを厳格に守るしか方法はないと思っています。

でも、矛盾するようですが私は気分屋なところもあり、最近は崩れることもあります。
休日はたくさん寝たり、あまり良くないことですが、お腹が空かないとか面倒くさいという理由でご飯を食べなかったりします。

同じ事をずっと続けられる

ASDの特徴として「興味が限定されている」というものがあり、私もとても当てはまります。
これは裏を返せば「同じ事をずっと飽きずに続けることができる」ということで、メリットになり得ます。

私は大学入学時から中国語の勉強を9年間継続しています。
大学の専攻は理系ですが語学学習にハマってしまい、ほぼ独学で今も勉強しています。
今では翻訳学校で学びながら、フリーランスとして翻訳の仕事を受注しています。
語学が仕事になるとは正直思っていなかったし、自分が中国語を9年間も続けるとは思っていませんでした。気づいたら9年経っていたという感じです。

正直語学の勉強は同じ事の繰り返しで面白いとは言えませんが、それでも無の境地になって何も考えずに続けられるのはASDならではだと思います。

語学を勉強するモチベーションや勉強方法は人それぞれだと思います。「旅行でちょっと話してみたい」「外国人のパートナーや友達とコミュニケーションを取りたい」というきっかけなら楽しそうだし、実際学習を始めてすぐのころは実力が急激に伸びて楽しいと感じるでしょう。

しかし私は「なんとなく役に立ちそうだから」というモチベーションで始めて、今はなぜ勉強を続けるのかよくわからないまま、それでも継続しています。そんなぼんやりとした動機で9年も続けるのはちょっと変わってるよなぁ、と我ながら思います。

私は趣味が少ないのですが、強いて言えばゲームです。
マーベラスの『牧場物語』シリーズを何作品もプレイしています。『牧場物語』は癒やし系のゲームですが、大体そのうち飽きてしまうし、どの作品もやることは大体同じです。なのに定期的にやりたくなってなぜか買ってしまいます。(『牧場物語』ファンの人ごめんなさい。私もファンですが……)

他にもイラロジや編み物など、単調で何時間もずっと続けるようなことが好きです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
自分の苦手なことや短所も、少し見方を変えてみると長所と思えることがあると思います。
ご自分の長所について、少し考えてみませんか?


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