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高齢期リハビリのココロエ4 こんなリハビリ専門職に注意すべし


 介護保険下にも医療保険(病院)同様にリハビリサービスがあります。専門職は3職種。作業療法士、言語聴覚士、理学療法士です。
 さて今回のテーマはこんなリハビリ専門職に注意すべし、です。ではどんなリハビリ専門職か?を紹介していきます。
それは…
1.ベット上で手足をストレッチ
2.筋トレ
3.歩行練習(できなければ立ち上がり練習や座位練習)
を10人中10人に行う療法士です。これは要注意ですよ。こんな場合はご利用者の方から「これはなんで行っているのか?」「ゴールはなんなのか?」を尋ねてみてください。「身体の維持が目的です。」と返答がありましたら「具体的なゴール(目標)を設定したい」とお話ください。
 なぜか、実は無目的かつ惰性で行っている療法士は一定数いるからです。
 実は高齢期リハビリはまだまだ発展途上です。高齢者の場合、身体だけに目を向けるとリハビリの成果はわかりにくく出にくいのです。基本、老化の最終段階の上、後遺症のある疾患や進行性の病気の方がほとんどですので。しかし今までの歴史から療法士は『身体回復を促す、治療するのが療法士』という固定観念があります。
 そういった理由から療法士は高齢者リハビリで老化(特に身体機能)を治療できるのか?どうなんだ?という難題にぶち当たるわけです。そこで方向転換ができない療法士は上記のようなリハビリに陥ってしまう傾向にあると考えられます。
 何はともあれリハビリは目標を設定しそれに合ったプログラムを行います。それを行わずに判で押したように10人中10人同じリハビリをする方には注意ですよ。


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