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「10代の過ごし方」の重要さ

けんすうさんのこの記事、とても良いことを言っているとは思うのですが、「いろいろなものに手を出して、自分が何が得意なのか、何なら夢中になれるのか」を探すのに絶好な時期って、実は10代だ、と私は思います。

幸いなことに、私は高校が付属校だったため、無駄な受験勉強など一切せずに、映画を作ったり、硫酸を自宅で合成しようと試みたり、4色問題に真剣に取り組んだり、相対性理論を理解しようと本を読み漁ったり、自動販売機を作ろうとするなど、とても充実した高校時代を過ごしました。その結果、「プログラミング」という「三度の飯よりも好きで、努力を努力と感じられない職」を見つけることが出来ました。

日本の学生を見ていると、中学・高校は受験勉強に大忙しで、「いろいろなものに手を出す」余裕などなく、大学に入るとその反動で遊んでしまい、気がついたら3年生になっており、慌てて内定を取りに奔走する、という生活を送っている人が大半のように思えます。

これでは、20歳前に「努力が無限にでできるほど夢中になれるもの」など発見できなくて当然です。

けんすうさんの言うように、20代のうちでも遅くはないと思いますが、働きながら「いろいろなものを試す」のは簡単ではありません。出来れば10代のうちに見つけておくべきだとと私はつくづく思います。

そのためには、教育改革もしなければならないし、親は寛容でなければならないとは思いますが、最も重要なのは大学生の意識だと思います。

せっかく受験勉強を乗り越えて来たので、遊びたい気持ちは分かりますが、20歳になる前に「努力が無限にでできるほど夢中になれるもの」を見つけることが出来た人と、出来なかった人との間には、大きな差が開いてしまうことを認識し、大学の1、2年を過ごして欲しいと思います。

その2年間を無駄に過ごしてしまうと、それを取り戻すのに10年以上かかると思って、その2年を過ごしてください。

私のように、色々なものを作ったりするのもよし、働いたり、ボランティアをするのも良いと思います。働いたりボランティアをする1番のメリットは、社会人と一緒に働けることなので、そこを考えて職場を選ぶのが良いと思います(私は、高校生の時からパソコン雑誌の出版社でバイトをしていましたが、それがとても良い経験になりました)。

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