koko

わたしの人生、いりませんか?

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最近の記事

日常の笑い

いつもの近所の薬局で遭遇した老夫婦 ご主人が買い物の主導権を持っているようだった そのご主人の話し方がいつかの志村けんの演じるおばあちゃんにそっくりで 目も耳も釘付けになった 「ヨーチンある?」 薬局の人は、はいありますよ、と奥から商品を取り出してきた 今こちらしかご用意ないんですが、と それゾーキン 言葉にならないツッコミを入れたが届くわけもなく 2人ではてなの世界にいる しばらくして話が通り無事にヨーチンらしきものを出してくれた そして奥さんと確認をしている あと何を買

    • 幻の雪

      雪だった昨日 おやつにチョコレートケーキを焼いた 出来上がった生地をオーブンに入れてやれやれというところで、うわっと声が出た 外は真っ白な吹雪 しかもうっすら積もっている いつから降ってたんだろう やっぱりおやつ作るの好きなのかと、なぜかまるごとは認められなかった自分の一部を受け入れた 窓ばかりの部屋でいて積もるまで雪に気がつかないほどに夢中だったようで 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。 出来上がった生地をオーブンに入れると雪国であった。昼の

      • コンビニは時代の縮図なのかもしれない

        コンビニのアイスコーヒーが好きだ 寒くても好きだ ということで 今日も近所のコンビニで購入し、マシン抽出中が退屈で店内をキョロキョロ見回した そこには思いがけない地獄絵図があった レジでは30代前半のニット帽の男性がタバコを求めている 女性店員さんが本数とか種類を言葉で確認しているのだけれど、頼まれものなのかよくわからなくて決められない様子 レジの後ろ側、店員さんの背後にタバコは並んでいる レジには御多分に漏れずビニールシートが下げられている 男性は目が悪かった でもパッ

        • お説教

          母から弱々しい声で電話があった 病院で疑われている病気があるのでそれがどういうものなのかネットで見てほしいという なんとなくピンときた通り、ストレスが原因で起こる症状の病気だった 母に伝えると声が明るくなった どうしようもない末路をたどる病気だと思っていたらしい それならまだマシといった感じだろうけど、お母さんそれが深刻なんだよ 基本的に楽観的ではない 自分のことも家族のことも最悪以上に膨らませてそこに自分の思考と未来を落とし込んでいく かといって単純なところもあって、少し

        日常の笑い

          向田邦子さん

          向田邦子さんのイベントに行ってきた 没後40年特別イベント「いま、風が吹いている」 言葉はもちろん、声と所作の美しさに心がとらわれた 少し崩した話題でも話し方でも、品があって本当に綺麗で 声はガラスのように華奢だった 徹子の部屋に出演された時の映像が流されていて見入ってしまった 書くということはほんの一部分で大切なのは考えたり感じたりすること それがほとんどではないかと思うというようなことをおっしゃった わたしの脳内でそれは、経験と感受性、変換して、行動力と器 もひとつい

          向田邦子さん

          好きなこと

          料理 おいしいものが好き 自分の好きな味にするのが好き 食材を一番いい状態にする下ごしらえが好き どんな変化でおいしくなるのか実験みたいで好き おいしくなる方法を確信した瞬間が好き 確信を尊敬する料理家さんが実践しているのを知った時の感動が好き おいしいって言うことが好き おいしいって聞くのが好き おいしいって笑うのが好き おいしいねっていっしょに食べるのが大好き 言葉 書くのが好き 聴くのが好き 話すのが好き 読むのが好き 刺激するのもされるのも好き 癒すのも癒される

          好きなこと

          夜の帰り道

          こんなに暑いのに日が短くなってる 7時過ぎに自転車で走るにはライトがいる そんな鍼からの夜の帰り道 明るいコンビニの光に照らされて歩く親子の後ろ姿 飾らないお母さんは下の子をおんぶして 片手で上の子と手を繋ぎ 片手では荷物が乗ったベビーカーを押している 急ぐでもなく穏やかに上の子と喋りながら歩いている こういう光景に遭遇すると鼻の奥がツンとする 仕事帰りで疲れているだろう ベビーカーに乗らないって言ったんだろう…乗れば早いのに 家着いたら、晩ごはん、お風

          夜の帰り道

          はじまりの日

          2020年8月19日 今日も暑い 出かける用事は歯医者さんと鍼の治療 あとは家で三度の食事と洗濯に掃除 その合間にSNSや電話や子どもたちの観察 そんなまあまあおもしろい日も満ち このごろアプリの日記を始めた 一日の終わりにその日あったことを振り返るのではなく 書けるときにいつでも書く 自分への事務連絡でもいい 自由に正直にそのまま書く これを一週間続けてみた どうも具合がいい 一度言葉にして読むことで自分と話ができる 頭や心から取りだすことで思考

          はじまりの日