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きょう心にしみた言葉・2023年12月26日

絆を紡ぎ直すために、一つの言葉が必要だ。
それは「助けて」だ。
この言葉が新しい社会を形成する。
あなたは「助けて」と言ったことがあるか。
もし「助けて」と言ってないのであれば、それはあなたが社会形成に関与していないことになる。

「『助けて』と言える国へ ー 人と社会をつなぐ」(奥田知志、茂木健一郎・著 集英社新書)

日本バプテスト連盟・東八幡キリスト協会の牧師で、長くホームレス支援を続け、認定NPO法人抱撲の理事長を務める奥田知志さんと、著名な脳科学者、茂木健一郎さんの対談集「『助けて』と言える国へ ー 人と社会をつなぐ」から紹介しました。この本には、勇気がわく言葉、人へのあたたかなまなざしに満ちた言葉があふれています。「傷ついた者こそが、救い主になれる」「人は<つながる力>で生きている」
そして、奥田知志さんは「助けて」という言葉が、何より大切だと訴えます。「助けて」と言うことが、新しいつながりを生み、新しい社会形成へとつながると提起しています。
一方で、現代は「助けてと言えない社会」であるともいいます。奥田さん自身がなかなか「助けて」と言えなかったと振り返ります。しかし、自分のことは後回しにしてしまう姿勢には、大きな問題があるといいします。「わが身を顧みない『いい人』に見えるかもしれないが、その頑張りが子どもの口を塞いでいたらどうだろうか」。大人たちの勝手な思い込みが、子どもたちに「助けて」と言えないようにしているのではないか。鋭い指摘です。
奥田さんが理事長を務めるNPO法人抱撲とライフリンクは、連携しながら「生きる支援」にあたっています。

奥田さんは、note でも、コラムを連載しています。


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