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恋愛観に結論を出す

恋愛話、いわゆる「恋バナ」で盛り上がるのがむつかしい。この質問には何を答えたらいいのだろう?と思ってしまう。

おそらく多くの人が、普通にそのまま本音を話せばいいでしょ、と思うだろう。もちろん具体的な質問は、そのまま答えればいい。

「初恋は?」「浮気したことある?」「彼と知り合ったきっかけは?」「どっちから告白したの?」「どっちから別れを切り出したの?」など、具体的な過去を話せばいい質問はわかる。

しかし「好きなタイプは?」「何歳までならオッケーですか?」「浮気されたらどうする?」「草食系or肉食系?」「愛したい?愛されたい?」「恋愛と結婚は別?」「人生において恋愛は重要?」のような恋愛観は、問答ではないかと。

最後は「あなたにとって恋愛とは?」と仕事の流儀的音楽が聴こえる、壮大なゴールに向かっていく気がするのだ。

もちろんこの質問者が、わたし自身に対して明らかに好意がある場合で、明確な意志を持って聞いてきた場合は、この関係性を進めるかどうかを含め、お互いの価値観をすり合わせる意味を持つ。

しかし、特に意味を持たない場合、質問の正解は何だろうか?とずっと思っていた。

よくテレビ番組で、男性ゲストに対して複数の女性が「好きなタイプは?」「何歳までならオッケー?」と聞くことがある。男性ゲストが答えると「えー」とか「やったー!」などと一喜一憂するパターンは、エンターテイメントの1つ。ただ、この会話が現実で展開される時には、楽しむスキルがないとなかなかむつかしいんじゃないかなぁ、と思っていて。

こんなことわざわざ考えている人って、あんまりいないんだろうなぁ、と思いながら話を進めていく。

質問者が異性の場合、少なからず自分の価値を考えるきっかけになるだろうから、自尊心は傷つけたくない。かと言って、相手に寄せていくと勘違いがうまれる場合もある。

質問者が同性の場合も、「じゃああの人みたいな感じ?」と具体的に共通の知り合いにたどり着く流れになりやすいし、そうなると「その人は別に。」って言うのも失礼だし、「そう!」って言うとややこしい。

男女混合のグループセッションの場では、頭が真っ白だ。

無駄に考えすぎて、なんて答えていいかわからない。

というわけで、わたしは博士に質問することにした。

ワタナベアニさんの、定期購読マガジン「博士の普通の愛情」にて。


質問は

「好きなタイプは?」「何歳までならオッケーですか?」という質問の正解を教えてください。

というシンプルなもの。

ここまでのダラダラな背景はもちろん伝えることなく。一言で2つも質問してしまったけれど。

数年間、このマガジンを定期購読している。今までは恋愛小説でエレガントさを吸収していた。今回は、マガジン刷新企画で質問をどうぞ、とあり、聞いてみた。別に恋愛博士という意味ではないけれど、わたしの中では、「よし、博士に聞いてみよう。」という気持ちで。

マガジン内でいただいた回答は、読んでいただくとして。


やっぱりエレガントだった。思考がスマートだった。これはもはや、こういう話をそのまますればいい、という発見につながった。

そもそも恋愛って、ややこしい。何にせよややこしく考えやすいわたしが、質問への理解と回答をどうしていいかわからない状態から、ついに解放された。

次にこんな話になったら、この話をそのまましよう。

みんなが恋バナをする理由って、恋愛観に結論を出したいのかもしれない。

恋愛がスタートしてしまうと、恋愛観なんて正直そっちのけになる。好きな人がいない時には、「こんな恋愛をしたら私は幸せなのだ」とわかっているはずなのに、実際にはそんなことにならない。

好きな気持ちが、恋愛観を踏みにじってくる。本当は嫌なのに嫌って言えない、こうして欲しいって伝えられない。わたしが好きだから、好きだからしょうがないのだ。相手に嫌われたくなくなって、犠牲になる自分を放置するようにもなる。

だから定期的に恋愛観を考えたり、自分を取り戻したりするのかもしれない。その意思があろうがなかろうが、盛り上がる話題の中で、この話(有料部分)ができると、誰かの助けになれるかもしれないと思った。

定期メンバーになると、質問に答えてもらうことができます。恋愛相談は、誰しもが最初は「わかってほしい、聞いてほしい。」から始まるけれど、やっぱり一緒に考えて何かしら前に進みたい意志を取り戻していく作業だと思っていて。一緒に考えてくれる場所、よかったらあなたもぜひ。

わたしもこのマガジンを通じて、一緒に思考を進めることができるのを楽しみにしています。


ちなみにわたしの回答は、

「好きなタイプは?」「生きる力が強い人。」

「何歳までならオッケー?」「実年齢は考えたことない。脳が大人であれば。」

でした。回答をいただく前の本音は。

「質問の正解を聞く」ことで見えたもう少しの本音、考えてみるのを引き続きたのしみます。ありがとうございました。これからも楽しみにしております。

喜びます、ありがとうございます。