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便利な田舎 #53

いま都会と田舎の二拠点暮らしをしている。

小さいけど会社をやっているので、普段は通勤に便利な都会の賃貸マンションに住み、月数日は車で2時間かけて田舎に行く。


田舎の家は35年前に新潟の両親を寄ぶために買った木造の中古住宅だ。

その両親もなくなり、住まない家をどうしようか数年考えた。

その家を手放そうかと考えて地元の不動産屋へ行って相談したら、土地だけの二束三文の価値しかないと言われた。

悔しくて3年前に室内と屋根、外装、玄関をスロープとかなりの費用で大規模なリフォームをした。

今思えば、解体して小さな新築を建てた方が良かったと後悔しているが、まあ後の祭りだ。


でも住めば都という言葉どおり、田舎は結構気に入っている。

田舎といっても、私鉄駅から3分の場所に建っている。駅前のスーパーマーケットの裏にある。

いつも車だから鉄道は使ったことはないが、
いつか運転できなくなれば鉄道があるのは安心できる。

家の1km圏内にスーパマーケットが4店舗もあり買い物に不便になることはない。


とかく田舎は不便と思っていたが便利な田舎もあるのだ。

『便利な田舎』は私の生き方に合っている。

田舎に永住する日も近いと思いをつのらせ、仕事から身を引く日を指折り数えている。

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