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2020年、小松美羽さんと加藤洋平さんの対談講演会に参加して感じたこと

はじめに

今回の記事は2020年10月に書いた日記を再編集したものです

去る2020年10月に、このような講演会に参加しました。

現代アーティストである小松美羽さんを、成人発達理論やインテグラル理論の日本を代表する専門家・研究家である加藤洋平さんが、その知見から紐解いていくという、かなりディープなテーマの対談です。
 
そもそも私が参加しようと思ったのは加藤洋平さんの書籍に2020年5月頃に出会い、感銘を受け、その感想を送ったところ、本イベントへお誘いいただいたことがきっかけでした。

その書籍の学びについて簡単に書いたものがこちら。

小松美羽さんは正直、存じ上げておらず、今回のイベントに参加するに当たって書籍『世界のなかで自分の役割を見つけること――最高のアートを描くための仕事の流儀』を読み、どういった方なのかを知った、というレベルでした。

ですが、その書籍の中に強く響いた箇所があり、その点からも直接会えることを楽しみにしていました。

お二方の印象

小松さんからは一言でいうと「存在感」を強く感じました。実際、背も高かったのですがそれだけではなく、彼女が歩くと彼女自身とその周辺の空気も一緒に動いているようなそんな印象を受けました。また、話す際の「間」の使い方にも違いを感じました。
 
加藤さんは紳士で真摯な素敵な方でした。終わった後に挨拶させていただいた際に、「成人発達理論と身体性の話」で盛り上がりました。

講演会を聴いて感じたこと

最初は分かろうという意識で臨んでいてメモを取ったりしていました。

しかし、小松さんが加藤さんや会場の方からの質問に答える姿を観ていると「つくり出そうとする思考」ではなく、「ただ感じる」を大事にしたい自分がいたので徐々にそう居るようになりました。

そのモードで居たからか、この会では小松さんが過去に長野の大自然とどう関わってきたのか、現在、絵を描く際に特に意識を向けている(と私が受け取った)こと、といった「彼女の対象との関わり」に一番感化されたように思います。

「私、自分とは?の認識はこれまで変わってきたのか。」といった質問をさせてもらったのですが、分析的な質問になってしまったなぁとプチ後悔。

以前、アーティストの方の話を聴かせていただいた際に、一番よかったのはその方が「特に使う道具について」質問して、話していただいた時でした。その道具を扱う臨場感がダイレクトに伝わってきて、その時、大いに感化されたのです。知識が増えたというよりは感化・触発のデータ(まだ言葉にも形にもなってないけど、自分にとっての何か)がグっと増えた感じ。(私はこの何かが増えていき、閾値を超えると何かが出現すると捉えています。何かばっかりw)

事後的に気づきましたが今回の場はそういった学び方をするのが私にとっては一番いい時間になったなと思うと、質問を「道具」に関するものにして、「彼女の真骨頂の際の臨場感」に少しでも触れられるようにできればよかったなぁ、というのがプチ反省です。

印象に残った山本美羽さんの言葉

私が印象に残った小松美羽さんの言葉を載せます。

「ライブペイントをするときは第三の目の前あたりにミニシアターが浮かんで、そこに今日描くことになっているものが映る。その映っているものには私がどうしたいはない。映画を見てもその内容をいじれないのと一緒。また、「自分が・・・」というものを持たずに臨んでいる。」

「大人になるというのは純粋になっていくということ」

「悪魔の絵は絶対に描かないようにしている」

「自分の絵を展示していると、観ている人たちの感情も加わってきて、自分の絵じゃないものが並んでいるという感覚になる」

さいごに

加藤洋平さん目当てで参加した会でしたが、小松さんから感じるものも多く素敵な体験をすることができました。また、たまたま隣に座った方が、昨日の記事で紹介した書籍『人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門』の著者の中土井遼さんでした。

この書籍は、私にとって多くの気づきをもたらしてくれたものだったので、ぜひ感謝をお伝えしたいと思い、実際に伝えることができたのも嬉しい思い出です。

今回この記事を書いてみて、私は人生の中で遠からずアーティストの方と触れ合う機会があるのだなぁと気づきました。

20代半ばの頃には、
・ハワイ島で女神の絵を50年近く描き続けている方と出会ったり(3ヶ月共同生活をさせていただいたのでこれまで出会ったアーティストの中でトップクラスに影響を受けた方)

・そもそもその画家の方とのご縁をいただいた方は、講演家・コンサルタント・コーチという複数の肩書きを持ちながら、アーティストと呼べるような型破りのLIVEをされている方だったり

アラサーの頃には、
牧師見習いであり声楽家を目指し猛トレーニングを積んでいる人やIT系上場企業を辞めてマジシャンになり、独自のマジックを追求していた人と一緒にルームシェアをする機会があったり、、、

他にもアーティスト的な人とご縁はあったのだろうか?共通項はあるのだろうか?もしアーティストと呼びたい人がいたら、その人の何をみて私はそう思っているんだろう?といった点を振り返ったり、考えてみたい、そんな気づきが生まれる本記事制作なのでした。

おまけ

アーティスト繋がりの過去記事はこちら。

2021年に体験したオンライン×アートパフォーマンスについて

2023年に参加したパルクールの日本の第一人者の個展について


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