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宇宙医学と遠隔ICU

実は結構近い位置にあるんじゃないかと思う。
集中治療医っていうのは生理学の専門家であり、医療機器の専門家。基本的に患者さんとモニターを見て評価する。
現段階では医師は宇宙に付き添えないので、宇宙での医療は同じようになると思う。

問題となるのは通信の速度。
ISSまでの距離は400km。この距離だと今や通信のdelayはほとんど起こらないらしい。
月までの距離はそのざっと100倍。通信は3分から22分遅れるらしい。
その場合、診断や薬剤による治療は出来ても、遠隔での手技は出来ないだろう。
宇宙兄弟ではやってたな。あの場所ってどこだっけ?

火星まで行っている途中だと通信が数日遅れるとのこと。重症疾患だと薬剤治療でも間に合いませんね。。。


かつて、アメリカの病院船マーシーに乗せてもらったことがある。日本に来た時にね。

基地に入るのって、パスポートいります。。。

基本はサンディエゴがベース。トップガンの舞台ですね。映画のカフェもありました。サンディエゴから数ヶ月外洋に出て、戻ってくるのを繰り返しているらしい。
なんと1000床!ICUもある。
サイズはISSとちょうど同じくらい。縦横比は違うんだけど。サッカーコートひとつ分。一つの街だった。

中にはダビンチもあって、遠隔で手術的な手技が出来る。ダビンチは使ってみたけど、かなり拡大された画像を見ながら手技をおこなう。手の動きで動くマジックハンドは実際、僅かな距離しか動かないなので、ミスは起こりにくいと思う。そういうのが出来ると宇宙でできることも増えるだろうなと思う。米国の病院船のアイデアは今後、宇宙医学に応用可能だと思う。

病院船はもともと、戦争の後方支援のために作られた。戦争用だけど、人を救うため。戦争は良くないけど、起こってほしくないけど、それが医学を発展させたりする。悲しいけど、そこから得たものは人類の発展のために使いたい。

日赤の濃厚赤血球の寿命は21日。病院船に積んでいる赤血球は特殊冷凍されてて、なんと数年単位の寿命がある。21日で戻ってこれないし、戦争、外傷がメインだとかなりの量がいるから。

そのうち、宇宙船にも冷凍された血液製剤が積まれる時が来るかもしれない。


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