エコ畜事業と有機JAS
皆さんお久しぶりです。今日は「有機JAS」のお話し。
自分には関係がない…と考える酪農家さんも多いと思いますが、かなり密接になって来ます。
今回は有機JASの概要と、メリットを。更に何をしたら良いの?を大まかにお伝えしたいと思います。
有機JASとは?
一言で言うと「オーガニック」です。
世の中に出回る「有機」「オーガニック」は漏れなく、有機JASの規格をクリアしています。
国の規格になっていて、法律にも関わるくらいの強さを持っているんです。詳しくこちらを↓↓↓
酪農家さんで関係があるのは
「牛乳・乳加工品(チーズ・バターなど)」と、
「草」つまり「飼料」です。
畑単位で牧草も登録出来るのです。
しかも1町から、畑を選択して登録出来ます。そして、これが「エコ畜」という補助金の対象になっています。
エコ畜事業とは?
環境負荷軽減型…以下略。(詳しくみたい人はこちら⇨)
要するに「環境にいい事をしたら補助金を出します」と言う事です。(肥料削減、ライムケーキ、放牧…などの項目から2つ選んで実行する補助金です。)
エコ畜は1町あたり15,000円上限となっていますが、有機JASに登録した畑は45,000円と3倍の補助金が出ます。
それなのに、ほぼ知られていません。
理由はおそらく、JA職員さんも酪農家さんも知らなかったから。と、登録の仕方を知らないから。でしょう。
知ったら興味が湧いて来た!
そんな人も多いと思うので、次から簡単に説明します。
畑を有機JASに登録するには。
簡単な3ステップです。
1,講習会を受ける
2,申請書類を揃える
3,現地検査を受ける
です。(3は現地に来てくれるので、実質1,2だけです)
1,講習会を受ける
※soilは北海道、標茶町で活動しているので北海道の情報をお伝えします。
実は毎月のように開催されています。…が、会場が札幌です。道東の人たちは8月1日に標茶町で講習会を企画しているのでお忘れなく来てください。
2,申請書類を揃える
講習会に参加した人は、申請のための書類を貰うことが出来ます。※3,書類の提出が終わると、実地検査の予定を組んで現場を見ます。
完了すると登録完了となります。
ラップサイレージにJASマークを貼ったり、「有機乾草」など、商品名に「有機」を使う事ができます!
メリットは?
「実際、有機に登録したらエコ畜の他にメリットがあるの?」と思う人がいると思うので、いくつか例をあげてみます。
・有機の牧草を販売出来る。
⇨有機の牛乳や、肉を作っている人は有機のエサしか食べさせることが出来ません。と言う事は、有機のエサを必要とする人が増えてくると言う事ですね。
・化学肥料や畑の更新が無くなる。
⇨有機JASに登録すると、強制的に人が手を加えたものは使用できなくなります。主に化学肥料や農薬ですね。
これらを使わなくてもいい管理が出来たら、コストは激減しますよね。
・草の質が上がる
草の糖が上がるとサイレージの乳酸発酵が促されます。
これは肥料の削減に伴って起こることです。有機的な管理の良さは、過去のsoilのnoteを読んでみてください♫
R7年度からのエコ畜は条件が厳しくなります。(選択項目が激減)つまり、きちんと環境保護対策をしていない人には出さないよ!と言う事。
それなので、有機JASに興味を持つJAも増えて来ています。
とは言え、まだまだ知られていない有機JAS登録。僕たちsoilは積極的に有機を応援しています。
講習会を道東で開催(4/12日標茶町)や、申請書を作るお手伝い、有機JASの検査員の資格も取得に動き、プロフェッショナルを目指しています。
もちろん土作りや、有機JAS登録済みの肥料「モーカル」も取り扱っている、有機専門店と言えるでしょう。
この記事を読んで「興味があるけど〇〇が不安」と言う人がいたら、お気軽にお声掛けください!一緒にあなたにちょうど良いオーガニックを目指しましょう。
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