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スタバ愛を語るだけの場所

今日もスターバックスに来ています

大学から自宅までの圏内だけでも、スターバックスが3件あります。
タリーズコーヒーが2件、コメダ珈琲が2件あります。
私は、歩けばすぐにコーヒーと出会えるこの一帯を「カフェインの街」と称しています。

断捨離期間、終了!

高校生まで「飲食店で勉強をする」発想すらなかった私ですが、
スタバに立ち寄ることがもはやルーティンと化してしまいました。

梶井基次郎が精神の安定をはかるために檸檬を求めるように、
映画『ティファニーで朝食を』で主人公ホリー・ゴライトリーが憂鬱な時はティファニーに立ち寄ることを習慣とするように、

心のリズムを元に戻すためにスタバを求めてしまうという、
一種の中毒症状に陥っています。

ここ3か月は、「さすがにカフェインへの投資がヤバいな」と冷や汗をかき、スタバ断捨離生活を送っていました。

使いたいタイミングで惜しみなく利用できるように、セーブせねば、と。

使いすぎると有難みを忘れてしまう、ということで。

4月に入り、断食生活ともおさらば!
反動で、さっそく元のヘビーユーザーに逆戻りしそうなのですが。

緑のまるに閉じ込められた美しいセイレーン様に会いたくて、
今日もやってきてしまいました。


今日は、スタバへの愛と思い出を語るだけの時間にします。


初スタバはSAで

スターバックスの存在を初めて知ったのは、いつでしょうか。
小学3年生の時、親戚のお見舞いの帰り道で、
父がサービスエリアでスタバに寄ったのが最初だったかな?

いや、違う。それは私が「人生ではじめてスタバの商品を体験した日」の
想い出でした。ホットココアのグランデサイズ。

それが、数多のメニューから選んだ、人生初のオーダーでした。

夜6時頃の混みあったスタバで、父に「どれが飲みたい?」とメニュー表を渡されました。コーヒーにそもそも縁のなかった私は、
「子どもでも飲めるもの」が「ココア」しか思いつかず、
ホイップクリームをうず高く乗せたあのココアを注文したのだと思います。

グリーンのエプロン。颯爽と歩き、快活な笑顔で接客に励み、華奢な指先でコーヒーマシンのメカをガチャガチャ操る女性たち。

「グランデ」という名称の響きが、まずお洒落でした。
「ラージ」ではなく「トール」。
なぜそこまで魅力を感じたのか分かりませんが、メニューの響きも、
ブラックボードに描かれた宣伝イラストも、
三角形のおいしそうなスコーンも、全てが新鮮な空間でした。

ワンコインで買ってもらったミルクココアを、車の後部座席で、2時間くらいかけてちびちび大切に飲んだ記憶があります。
まるで、夢の世界からの贈り物のようでした。

ロサンゼルスだかパリにやってきたような。
8歳の私は、つかの間の海外留学を誇らしげに終えてきたかのような
上機嫌になっていました。

女神のアイコンと目が合った日


そうそう!初めてスタバを認識したのは、おそらく、5歳の時です。
母に連れられてアウトレットで買い物をした時。美容室でパーマをかける母を、祖母と小さい弟といっしょにお買い物をしながら待っていました。

1時間後の集合場所が、スターバックス前だったのです。
弟がさみしくて泣き出してしまったこと、弟をあやす母と祖母が大変そうだったことを覚えています。

ですが、私がその日最も鮮烈に覚えていたのは、店の脇に掛かった女神のアイコンでした。

それがスターバックスという大手コーヒーチェーンのお店のマークだと知ったのはずいぶん後ですが、
ともかく、切り絵のような、ロングヘア―の女神様のアイコンが、なぜか頭から離れなかったのです。幼児が一目見ただけで忘れない、スタイリッシュなシンボルでした。

私は女性アイドルをはじめ美しい女性を眺めることが大好きですが、
人生で初めて一目惚れをしたのは、スターバックスのセイレーン様かもしれません。

「好きな美人画TOP3」を聞かれたら、
私は迷わず、竹久夢二の『黒船屋』とアルフォンス・ミュシャの『黄道十二宮』とスターバックスのアイコンを挙げるでしょう。

大好きなタンブラー

10歳の誕生日プレゼントが、スタバのタンブラーでした。母がスタバのタンブラーを自分用に購入した際、すぐ隣にあったタンブラーのデザインが、私にぴったりと思い、贈ってくれたのです。

包装紙もラッピングのシールも洗練されていて。
箱を開けた瞬間の、春一色のボトルを目にし、それを
「私だけの小さな桜の名所」だと思いました。

そのプレゼントを、私は一目で気に入りました。
象印の2Lマホービンに慣れていた私は、
(いかにも小学生が首からかけていそうな水筒です。)

「タンブラー」という概念を知りませんでした。
小さい飲み口も、楕円型のフォルムも、おさまりの良いサイズ感も、
衝撃でした。

「え、これが水筒?!」
今の時期にぴったりな、満開の桜が一面にプリントされたデザインでした。
タンブラーを傾けると、内部のピンク色の粒が動くのです。
桜吹雪が見事に表現されていました。

かつ、荒っぽいクロッキー画で木々が表現され、差し色には緑や黄色の野の花や蝶がプリントされていました。

華やかで、多幸感に溢れ、かつ甘すぎず、程よくエッジの利いたそのデザインは今もお気に入りです。

3月生まれで、かつ下の名前が春の花に由来する私は、
「これはスターバックスコーヒージャパンが私のためだけに作ってくれた商品なんだ」と確信し、嬉しくなりました。

母のセンスにも脱帽。

しかし、このタンブラーは「水漏れしやすい」、「洗いにくい」、かつ
「蓋が取れやすい」という難点があったため、
(※決してクレームではありません)

普段使いというより、ここぞという時に使うとっておきの道具になりました。スノードームのように、部屋において鑑賞したものです。


また、母が自分用に購入したタンブラーもまた、私の好みど真ん中のデザインでした。セイレーン様の気高さと美貌が、最高級に引き出されたデザインだったのです!

ロングヘアのなびき具合も、ウエストのくびれも、引き締まった力強い腕も、くっきりとしたアーチ形の眉も、大胆不敵なアルカイックスマイルも、ごつごつした鱗も、たくましい肉体美も、私の思い描く「スタバの女神」そのものでした。

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コントラストが強く、彩度低めで、どどめ色と鉛色を基調としたトーンでした。灰色の海が背後に広がります。
人によっては、どこか不気味で、薄気味悪いと思うかもしれません。

モナ・リザやムンクの「叫び」に通ずるものを感じます。

何よりも、そんな女神さまが、微笑みながら一杯のコーヒーを天高く突き上げているのです!
勝利の祝杯の如く高々と!
コーヒーからは、彼女の背丈ほどの湯気が!
カフェアメリカ―ノ・スモールサイズのホットだと推測します。

「この人は、孤高の存在で、本当は人間と仲良くなりたいけど、紀元前
からずっと人類に畏れられていて、それでもなお真心のこもった美味しいコーヒーを提供したいんだな」と、セイレーンの接客魂と顧客への愛情を感じ取り、感動しました。(何言ってんだ?)

セイレーンが人間界に転生してサラリーマンとして下積みを経験し、
経営者として起こした事業が「スターバックス」なんだと勝手に勘違いしました。

誰だ、このタンブラーデザインを担当した天才様は…

当時の私の自由帳には、タンブラーの女神の模写が。
女神を改変させたオリジナルキャラクターを編み出したり、
モデルとなったセイレーンの伝説に惹かれてギリシア神話を調べたりしました。想像以上に残酷な話でした。
さらに好きになりました。

画期的な美術の授業


中学2年生の美術の授業で、「スタバのタンブラーのデザインを考えよう」という企画がありました。

美術の先生が、近隣のスタバ店舗とコラボして、「中学生が考案したデザインのタンブラーを1ヶ月店舗に飾る」というユニークな授業を成立させたのです。

今考えれば、先生の発想力と企画力が凄かったんだな…

授業冒頭では、先生がスタバで撮影してきた動画が流れました。
スタバの男性バリスタさんが、カメラに向かって授業概要を説明するのです。
「今回、○○先生とコラボして、みなさんの考えたデザインを、ここ、△△展で展示することになりました!」

実際にスターバックスさんが使われている商品と同じ規格のタンブラーが、学年の生徒全員に配られました。

美術の時間で制作したデザインから、生徒の投票により、人気デザインを選出するのです。

これは単に先生の趣味で行われた授業ではありません。

「日本の伝統文様を学び、我が国の伝統的な美術に触れる」、「デザインを考える」という単元学習の枠組みで行われたものでした。

中学校の美術の学習指導要領にも完全に即した指導を、
「スタバとのコラボ」で実現するとは驚きです。

それはさておき、聞いただけでワクワクするこの企画を、
7年経った今でもよく覚えています。

デザインの重要性について、先生から説明を受けました。

「スタバに立ち寄ったお客さんが思わず手に取りたくなるようなデザインって何だろう?」
「自分がコーヒーを飲みに来たら、どんなコップを使いたい?」
「タンブラーを手に取った時、どんな気持ちになって欲しい?」
「そもそも、人々はどんな目的でスターバックスに行くのだろう。仕事?談笑?食事?勉強?読書?趣味?それとも…?」
「人は、スターバックスに何を求めている?」

当該店舗を利用する顧客の年齢層や使用用途、立地や店内の雰囲気、設備など、様々な観点から、先生はデザインを考えさせました。

多角的な情報を基に、「つい購入したくなるタンブラーデザイン」を考えたのです。めちゃくちゃ本格的やん…

今考えれば、美術の授業どころか、マーケティング講座じゃないか…とも。企画経営や商品開発の部署での大学生向けインターンで、同じような体験をした気がします…


ラテアート

ちなみに、「作業場所を確保するためにカフェに行く」発想を、この時に知ったと思います。それまでは、ただ「コーヒーが飲みたくて」行く場所だと思ってました。



私が考案したデザインは、「青海波タンブラー」でした。

青海波(せいがいは)。それは、同心円を3つ重ねたパターンを連続させる、扇のような模様です。


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なぜ海をモチーフにした模様をチョイスしたのか。

そう、セイレーン様が海の怪物だからです!!!

あのアイコンを思い出して欲しいのですが、前述したセイレーンの長髪は、
青海波のようにうねうね波打っています。

母のタンブラーに表現されていたあの女神は、顔の造形よりもヒレよりも、
「激しく波打つ髪」に目が行くのでした。
幾何学的な、連続した模様のような髪の毛でした。

当時黒髪ストレートがコンプレックスだった私は、あの髪に強く惹かれていたのです。

それだけではありません。私のオリジナル青海波は、葛飾北斎からもインスピレーションを得ました。誰もが知るあの代表作「富嶽三十六景」でもとりわけ有名な、かの『神奈川沖浪裏』に着想を得たんです。

小舟を飲み込む、狂暴な波風。恐ろしいほどにうねる海。奥には富士山。
映画の一場面のようなダイナミックな一枚が好きで、引き締まったネイビーも、波の造形美も、繊細な海の飛沫も、

現代的なパターンにアレンジすれば、
スタバの雰囲気にぴったりなタンブラーが創れるのではないかと考えました。


何より、荒々しいセイレーン様の住み処はきっとこんな場所なんだろう、と、ギリシア神話と日本画の世界観が、私の中でピタッと一致したのです。

展示期間が7月だったので、「そろそろ海開きのシーズンだな」と思わせるような、季節感あるものにもなりそうだなと。
タンブラーを一目見たお客様が、思わず近くの海水浴場をスマホで調べたくなるような、夏の訪れを象徴的に表したデザインにしたかった。

※この時点で展示される気満々ですね(笑)
風景画や人物画・版画や彫刻は得意でなかったのですが、
デザインには謎の自信がありました。
美術の授業では、どちらかと言えば、啓発ポスターやピクトグラム、キャラクターを製作する「デザイン」分野が得意で、グラフィックデザイナーに憧れていました。

こうして、青海波(背景)+北斎ウェーブ(メイン)をデフォルメ化した、
私なりの「青海波タンブラー」を作りました。

※私が勝手に「北斎ウェーブ」と名付けました

寒色フェチな私は、シルバーとバイオレットを織り込みました。
スパイスにダークグレーも忍ばせました。

水しぶきをポップなドット柄に置き換え、波は原作よりも曲線を強調させたかわいらしい模様にしました。


「伝統美と現代アートの融合だ…」とかほざいて、
中二病全開の巨匠気取りしてました。

結果。マイタンブラーは人気投票で見事に選んでもらえました。
匿名投票で、かつ投票者からのコメントが貰えるのですが、

普段美術の授業で取り立てて活躍していたわけでない私は、
とにかく嬉しかったです。

現物のみならず、作品コンセプトを説明した紹介文もセットで評価を受けるのですが、そちらも併せて評価して貰えたことが何より嬉しかったですね。


自分の考案したタンブラーがスタバの店舗で飾られているのを、私自身は観に行く時間がありませんでした。母が、用事のついでに観に行ってくれました。

美術の先生やクラスメイトに褒められたことももちろん嬉しいですが、
私は何よりも、帰宅した母に「センス良いよね」とマジなトーンで褒められたことが嬉しかったです。


青海波をフェミニンに着こなしたかった

数年前に、センスの良いタンブラーを2本も選んだ母を、私は「お目が高い!」と思っていたました。その本人から率直に評価されたことが嬉しかったんです。

にしても、人から褒められた経験って、こんなに覚えてるもんなんだな~
不思議だな~

ここまで書き進めて思ったんですが、わたし、スタバには
ほんっとうにポジティブな思い出しかないんですね(笑)

スタバ好きのルーツは、実は大学以前からあったということに自分でも
驚いています

憧れのスタバネキ


とはいえ、スタバで商品を購入する、という体験はゼロでした。
ミルクココアの一件以来、スタバを利用したことは大学に入学するまで一度もありません。

高校時代、通学区間内に小規模のスタバがあったものの、テイクアウトしたことはありません。まあ、バイトしていない高校生の金銭感覚的に、
「私とは縁のない場所だ」と思っていました。

店舗利用をしたことがないため、スタバの魅力もあまり良く分かっていませんでした。「タンブラー」という一側面でしかスタバを知らなかったのです。


敷居が高い、高嶺の花でした。

友達のインスタのストーリーでは、新作が出る度にフラペチーノの泡が画面を満たしていました。

「コーヒーなんてどこでも飲めんじゃん」
「なんで、泡をのっけた一杯の飲み物に1000円近くのお金を費やすんだろう。ドクターグリップ一本買える値段なのに」
「ぜいたくは敵だ!若いうちからあんな夢見心地な商品で体内を満たしていては、将来、庶民感覚のない傲慢な人間になってしまう!」

これが当時の私の意見です。
あーーーーひねくれすぎてて恥ずかしい。。。

当時はむしろ、口には出さないもののスタバに対して若干アンチ寄りでした

自己流のカスタム方法や新作の感想ではしゃぐ友達を、冷めた目で見てしまったものです。

しかしそれは、嫉妬の裏返しでもありました。
「行ってみたいけど、行けない。」

スターバックスは、年の離れた憧れの姉貴分みたいな存在でした。
バチボコかっこいい、イケイケ姉やんでした。

※当時「スタバネキ」と呼んでました

「テスト頑張ったし、たまにはスタバに寄ってみようかな」と思っても、
勇気が出なかったのです。洗練された優雅な大人が行く場所であり、自分は到底、行く資格がない。

「あなたはこのお店の雰囲気にふさわしくありません。」と言われ店員さんに追い出される被害妄想をして、勝手に足がすくみました。

期間限定フラペチーノは基本トールサイズのみなので、
700円近くしました。

「私の今日の頑張りは、果たして本当に、一瞬で消える700円分のドリンクに相当するのだろうか」と考え、「いやいや、私には恐れ多いな」と断念しました。

※当時は学校の自販機の缶コーヒーですら
「この120円の商品に見合うほど、今日1日私は頑張れたのだろうか。いや、私ごときに買う資格はない」と思い悩み、買えなかったほどですから。そりゃあスタバは無理な話です。

いまや待ち時間に1人純喫茶

スタバデビュー


大学に入学しました。私のスタバ人生が、いよいよ始動します。

初スタバは、初対面のお友達とでした。
4月中旬。
合ったこともないSNS上の女子友達が、「誰でもいいので、誰か一緒に新作飲みいかん?」というストーリーをインスタに上げていたのです。

ほぼオンライン授業で、新しい友達が喉から手が出るほど欲しかった私は、
SNSの繋がりだけを頼りに会うリスクを忘れ、即返信しました。

同じ学部・学科の、同い年の女の子でした。初めて、独力で注文をしました。商品名だけを読み上げると、優しいお姉さんにいくつも質問をされました。

「サイズはどうされますか?」
「アイスでよろしいでしょうか?」
「店内でお召し上がりになりますか?」
「ホイップの増量可能ですがいかがなさいますか?」
「シロップなどはおかけしますか?」
「お支払方法は現金でよろしいでしょうか?」

1問1答で緊張気味に答えました。
洗練されたお姉さんを前にへましないかドキドキしていました。

そして最後の質問。
「新入生ですか?」ニコッ

「は、はい…先週入学しました」

「そうなんですね~!フレッシュで初々しい…!
今からワクワクですね~素敵な大学生活になりますように!」

これ!!!これこれこれ!!!
そう、私がスタバを愛してやまない理由がこの一言に集約されています。
スタバの真骨頂なんじゃないかと勝手に思っています

「プラスαのコミュニケーション」が付いているんです!!!
真心!!!

ドリンク代金の40%が「店員さんのひとこと」だとすら感じています

私は、店員さんのこの一言を毎回勝手に楽しみにしています
(期待かけてごめんなさい。もちろん、いつでもプチ雑談タイムがあるわけではないし、店舗の立地条件によって差があると思います。)

「これだからスタバのファンやめられないんだよな~」と毎回思います

店内は、同じ大学に通う学生ばかり。教授もいらっしゃいます。
ストローを差す必要があることすら分からず、
スタバデビューだったことが友達には一発でバレました(笑)

「ふだん、あんまスタバとか来ない感じ?」
目ざとい!おっしゃる通りです!

店内でWi-Fi利用が可能なことも、モバイルオーダーというシステムが存在することすら知りませんでした。完全にビギナーです

「うわあああああスタバ頼んだんだああああ」
「マジでわたし、大学生になったんだ…」

一週間前に行われた入学式よりも、「大学に入学した」実感が持てた出来事でした。

トークは2時間近く盛り上がりました。沈黙が気まずい瞬間は、ドリンクを飲んでやり過ごせばいいのです。


記念すべき初フラペチーノは、チョコバナナ!2022年4月


よく使う大学の自習スペースが、スターバックスの近くにあります。
視界の奥に入るスタバ。疲れた体。6限終わり。
でも、明日までにレポートを書き上げねばならない。
そんな時は…

スタバ行くしかない!!!


禁断の果実がすぐそばにあるのです。
この誘惑に毎日耐えて大学生活を送る自分を、改めて褒めたいと思います。


スタバ愛、覚醒

大学生活2回目は、友達とフェスの計画立てのために行きました。誘われました。

3回目は、ほうじ茶ラテだったかな?
期末試験期間にクラスの友達3人と。
「テストヤバい(泣)」としか言ってない記憶。

ベンチにお行儀よく座って、静かにラテを飲んでいました。
30秒に一回は4人のうち1人が無表情で「テストヤバい」とつぶやくカオスな回でした

4回目は、以前の記事でも触れた青森県弘前市のスタバ。(旅先)


5回目は、それから3か月経った頃です。
そしてこれは、初「ソロスタバ」でした。

期末レポートが何も手に付かない。大不調。突破口が見えない。
でも、留年しないためにはこの課題を提出しなければ、なんとか点数を取らなければいけない。もうおしまいだ…

そんな夜、最後の切り札を使う覚悟で私は単身スタバに乗り込みました。

入店前に、心の中で誓いを立てました。
「最初の30分で、レポートテーマを決めよう。次の1時間で、参考文献を洗い出そう。で、今日は構成メモは最低限つくって帰ろう。どんなクソみたいな内容でもいいから、とりあえず500字は書いて店を出よう。
これが達成できるまで、お前は店から出るな!!!」

いざ、入店。
今日だけはいいだろう、思いきり贅沢する代わりに、
任務は絶対成し遂げよう…

メニューの中でその時一番頼みたかったドリンクを選びました。
「ここでケチってはいけない!今日はタスクと生産性に全投資する!」

ためらう気持ちを吹き消し、
ダークモカフラペチーノのトールサイズ(Ice)・ホイップ増量を潔く注文しました。

高校時代からは想像もつかない決断に、自分でも
「あれ、私ってこんな度胸あったんだ…」と驚きました。

そっから3時間、無我夢中でレポートにかじりつきました。
「あ、もうムリ…」と思いかけてもすぐ首を振り、
逃げたい誘惑を断ち切りながらレポートと格闘しました。

※その学期で一番難しいレポートでした。最初は手も足も出なくて絶体絶命でした。

結果、なんとレポートの指定分量の半分を書き終えてしまったではありませんか!

脳がトランス状態だったのか。
直近半年で一番の集中力を発揮できた3時間でした。

スタバの効用に、私自身もびっくり仰天。
「そうか…こうやって利用すればいいのか…!」

今も続くライフハック術を獲得しました。

しかもその日、同じ大学に通う男性店員の方が
労いの言葉をかけて下さったのです。

「期末期間大変ですよね~。レポートお疲れ様です!ゆっくりされていってくださいね」

えええええ何でレポート書いてるって分かったんですか!
精神的にも追いつめられていた私は、その一言で1週間頑張れました。


「ああ、なんて素敵な空間なんだ…!私はスタバに骨を埋めて一生を終えるんだ…!」

この成功体験から、私はスタバを愛用するようになりました。
「どれだけ多くても2週間に1回」と上限を設けていたものの、
次第にエスカレートし、ヘビーユーザーができあがっていました。


スタバマイルール


長くなってしまったので、スタバトークもこのヘンで終わろうかなと思います。

アルバイトで初めての接客業に慣れない日、帰り道にスタバに寄って温かいティーラテを笑顔で手渡された時は涙が出そうになりました。
「今日もお疲れ様です」という一言だけで、心が格別に癒されました。

バイトが上手くいかず「もうダメだ。辛くて何もできない」という夜、
またしてもスタバに行きました。労働でどれだけ打ちのめされても、課題期限は明日までという残酷な運命に絶望しました。

「どんなにつらくても、スタバで1時間だけ課題を終わらせてから家に帰る」と決めて入店しました。
精神的ショックが大きい日は、家に帰っても何も手に付かないことが見えていたのです。

スタバの店内で音楽を聴いて、自分のためにホイップクリームに投資して、「ここで800円も使ったら今日の労働分のお金が少し無駄になる」とかそんな発想は脇に追いやり、ただ目の前にあるクリームのコクとカフェインの香だけに神経を集中させました。

心が救われました。
この世も捨てたもんじゃないな、と思えました。
絶望の中に、一筋の希望の光が喉をつたうのを感じました。

新緑の季節。精神のバランスが保てなくなって、理由もわからず大学構内を1周しながら自殺防止センターに泣きながら電話をかけて「死にたいです」と繰り返していた昼下がりの午後も、空きコマ90分を使ってスタバのラテを飲みました。心が落ち着いたどころか、死にたい気持ちを刹那的に消去して4限の授業に向かうことができました。

(※どうしてそんな心境になるのか、後から振り返れば全く分からない点が怖いです。後から精神科に行って薬を処方され、幸いにもメンタルは1ヶ月程で回復しました。)

スタバが無ければ、どっか行っちゃってたかもしれない。

心を、命を救われたとさえ思っているスターバックスを、今日も明日も愛しています。

憂鬱なことがあったら、スターバックスに行ってみる。
人生に絶望したら、とりあえずスターバックスに行ってみる。
突破口を開きたい時は、抹茶フラペチーノを飲んでみる。
無理難題を突き付けられた時は、チャイティーラテを飲んでみる。
バイト先でやらかした時は、ホワイトモカを飲んでみる。

そこには、夢とロマンが詰まっています。

この記事をスタバの店内で書いていたら、
フロアを巡回していた店員さんに思いっきり見られて恥ずかしくなりました(笑)バレたかな?



ここまで読んでくださり、ありがとうございました~


今年度もたくさんスタバ行くぞ!


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