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春のような温かさがいつもある学校に… あなたの素敵なあなたらしさに出逢わせてくれてありがとう 〜心の宝物181

🌷くーちゃんの小屋で


コロナ機の学校
昼休み。今日も3年生の子たちが校地の一角に集まってきます。くーちゃんの小屋の前です。

この学校では「くーちゃん」と名付けられた孔雀が、大切に飼育されていました。お世話は代々3年生の仕事となっており、昼休みには当番のグループが、小屋の掃除やえさや水の補充をしてくれていました。

呼び名こそ「くーちゃん」と子どもたちに親しまれていますが、あくまでクジャクの成鳥。ニワトリなど比較にならない大きさで、なかなかの迫力です。気も強く、小屋の中で対面するときには、私たち職員でも緊張します。

🌷あなたの素敵なあなたらしさに出会わせてくれてありがとう


おっかなびっくりの仲間もいる中で、彼女はひるむことなく、小屋に入っていきます。そうして、てきぱきと掃除を始めました。散らばっている飼料や、クーちゃんが落としたものを、ほうきやスコップを使って掻きとるように掃除しますが、老朽化とクーちゃんの鋭い爪で、コンクリートの床はごつごつと削れており、隙間にこびりついた汚れは簡単には取ることができません。

すると彼女は、その隙間に指を入れ、こじり出すように汚れを取り、すっかりきれいにしました。ゴム手袋を着けているとはいえ、気持ちがよいとはいえないその作業を、何の迷いもなくこなす姿に、同じグループの子供たちは驚きつつ、心からの賞賛の拍手を送ったのでした。

このエピソードを担任の先生から聞かされたとき、正直言うと少し驚きました。朝の校門、教室やグラウンドで出会うときの彼女の姿と、少し距離があるように感じたからです。そうして、とても温かなものに、全身を包まれたような幸福感に包まれました。
決して人を押しのけることをしない、穏やかな笑みを浮かべたはにかみ屋さん。そんな彼女の内にある芯の強さを知ることができたこと、それを他の多くの子供達と共有できたことを心からうれしく思いました。

「みんなちがってみんないい」などと言いながら、あなたを自分の色で見ていたことに気が付きました。
もちろん神様ではないから、その人の全てがわかるなどと言えないし、そんな風になることができるとも思えない。でも、あなたのおかげで、また少し、あなたたちを広く、深く見ることができるようにはなったと思う。これからも、出会ってくれる人たちの、素敵なその人らしさに気づくことができるように、目と心を鍛えていきます。
あなたの素敵なあなたらしさに出会わせてくれてありがとう。

そんな思いで、お伝えしました。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

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