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【映画#39】「春、バーニーズで」

こんにちは、三太です。
最近、庭の雑草をずっと放置していました。
すると、気付いたら「野菜かな!?」と思うぐらい育っていました。
今日なんとか刈ることができホッとしています。

では、今日は映画『春、バーニーズで』を見ていきます。
この作品は厳密に言うと、映画ではなく、ドラマのパッケージ作品です。
けれども、ここでは映画として扱っていくことにします。
(吉田修一さんの公式HPで担当編集者さんも映画とおっしゃっていたのでいいですよね!?)

基本情報

監督:市川準
出演者:筒井(西島秀俊)
    瞳(寺島しのぶ)
    閻魔(田口トモロヲ)
    正子(倍賞美津子)
上映時間:1時間42分
公開:2006年

あらすじ

筒井が、妻の瞳と妻の連れ子である文樹とバーニーズで買いものをしているときに、昔同棲していた閻魔と再会するところから物語は始まります。
そして、少し時間は遡り、筒井と瞳との出会いのシーンから詳細に描かれていきます。
さきほども書いたように筒井は初婚でしたが、瞳は一度離婚しており、実は子どもの文樹は月に一度前のお父さんとも出会っていました。
ただ、このような状況でしたが、筒井は何の不満も感じず結婚生活を送っていたのです。
そんな矢先での閻魔との再会。
筒井はあったかもしれない、もう一つの人生について考え始めます。

設定

・もう一つの人生を考えること
・いわゆる一般的ではない男女の関係

感想

この作品を見ることで、「春、バーニーズで」が描きたいテーマがよりクリアに分かった気がしました。
確かに、人生の中で、あの時違う選択をしていたり、違う環境に置かれていたりしたら、そのあとの人生が変わったと思うことはあるかもしれません。
(ただ、自分はどちらかというと、今の人生がベストと思う方なので、そこで悩んだりはあまりしませんが・・・)
そういうすんなりいかない人生を描いていると思います。
原作を読んでいる時には、あまり感じなかったのですが、瞳ももう一つの人生について考えることはあったのかもしれないと思いました。
それだからこそ、つまり筒井の気持ちがわかるからこその最後の「ホテルに泊まってこい」なのかなと感じました。

日光の時計はなくて冬ざるる

その他

原作との違いもあり、面白かったです。
いくつか列挙してみます。
①映画では性的な描写は少なめです。
②原作では「楽園」は別の作品ですが、こちらでは、話の中に組み込まれています。
(そのため、原作にはいない瞳の妹が設定され、栗山千明が演じています)
③原作では日光へ車で向かいますが(車線変更して日光に向かうのが象徴的)、ドラマでは電車で向かいます。
作品のテーマをより絞って描くための工夫だと感じました。

以上で、「春、バーニーズで」については終わります。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

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