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【映画#111】「007 スカイフォール」『最後に手にしたいもの』より

こんにちは、三太です。

先週からヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」の授業を始めました。
はじめの授業は朗読を聞いて、ノートに感想を書くというものでした。
授業が終わった後に生徒が何人か話しかけてきてくれました。
一人はyoutubeでこの話が紹介されているのを見たことがあるという話でした。
もう一人は「私、この話が好きで、授業が始まりとても嬉しいです」という話でした。
「少年の日の思い出」の影響力の大きさを改めて感じますし、何よりこうして話しかけてくれることがうれしいです。
これからは感想をもとに、授業を進めていきたいと思います。

では、今日は『最後に手にしたいもの』に出てきた「007 スカイフォール」を見ていきます。
『最後に手にしたいもの』に出てくる映画8作のうちの5作目です。
4作目は「さよなら渓谷」で、既出です。


基本情報

監督:サム・メンデス
出演者:ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)
    イヴ(ナオミ・ハリス)
    MI6部長・M(ジュデイ・デンチ)
    ラウル・シルヴァ(ハビエル・バルデム)
上映時間:2時間23分
公開:2012年

あらすじ

「任務中にボンドは死んだのか!?」という序盤から始まるシリーズ23作目。
MI6の上司であるへの復讐を企む男シルヴァと、Mを救おうとするボンドとの攻防が映画の大枠です。
また、「もうスパイ活動は時代遅れでは?」「もうボンドは年齢的に限界では?」という問いかけも映画の中でされています。
それにボンドがどう答えていくのかも見所の一つです。
もちろんアクションあり、ラブシーンありと見ていて楽しめるエンタメ作品に仕上がっています。

設定

・スパイ
・世界の絶景
・過去と現在

感想

はじめに申し上げなければならないのは、この「007シリーズ」を見るのがはじめてだということです。
つまり、シリーズのお約束やこれまでの流れが全然わかっていない中で今回映画を見ました。
それでもエンタメ作品ということもあり、シンプルに楽しめました
と同時に、Mとボンドの関係などを知っていると、もう少し楽しめるのかなとも思わなくもなかったです。
少し体力的に弱ってきているボンド、本当に国の安全保障に役立てるのかと疑問を抱かれているMI6。
両者は個人と組織という違いはあれ、共通する部分があります。
それらが最後にスカイフォールという地で答えを出す。
上手く過去と現在がつながっている(んだろう)なと思いました。
アクション等も見応えがありますが、上海の高層ビルやマカオのカジノ場など、舞台となるロケーションも素晴らしいです。

春風やジェームズ・ボンド襲名す

その他

・アクション物ということもあり、人が次々死ぬ。

・ウィキペディアより
→ダニエル・クレイグは6代目ジェームズ・ボンド

→映画に登場する廃墟の島のモデルは日本の軍艦島。

→監督のサム・メンデスは一時、「タイタニック」で主演したケイト・ウィンスレットと結婚していた。

→シルヴァ役を演じたハビエル・バルデムの妻はペネロペ・クルス

『最後に手にしたいもの』内の「007 スカイフォール」登場シーン

マカオには行ってみたいが、ギャンブルが苦手。という悩みをここ数年抱えていた。
もちろん悩みというのは大袈裟なのだが、それでもマカオからギャンブルを取ったら何が残るのかという不安はあった。
そうこうしているうちに、『007 スカイフォール』が公開され、劇中にマカオと香港を足して二で割ったような魅惑的な街が登場し、ますます行きたくなっていた。

『最後に手にしたいもの』(p.53)

これは「苦手なカジノ」というエッセイの一節です。
どうやら吉田修一さんはキャンブルが苦手なようです。
『犯罪小説集』にはギャンブルで身を崩す主人公の話が出てきますが、それはまた別な話なのでしょう。
そのマカオに行くことになるというエッセイです。
そのきっかけとして映画「007 スカイフォール」が登場します。
確かに劇中に素敵な街が登場してきました。
ギャンブルの苦手な吉田修一さんがマカオに行くことを後押しした映画ということになります。

吉田修一作品とのつながり

・『太陽は動かない』に影響を与えているのではないかと思われます。
→世界各地でアクションがある点
→ボンドの両親が亡くなっている点(鷹野らAN通信のメンバーも孤児達です)

以上で、「007 スカイフォール」については終わります。
私にとっては「007」デビュー作となりました。

それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

出典:「映画ドットコム」

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