河村 眞弓 / 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー

ベビー用品メーカーで30年間、ベビーキープなど赤ちゃん連れお出かけ支援品を開発。 モニ…

河村 眞弓 / 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー

ベビー用品メーカーで30年間、ベビーキープなど赤ちゃん連れお出かけ支援品を開発。 モニターやグルイン、アンケートを通じて、ママたちの行動や本音と接してきた経験から、親子でお出かけした際の注意すべきポイントなどをアドバイス。福祉住環境コーディネーター2級。グッドデザイン賞4回受賞。

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  • 赤ちゃんとのお出かけを楽しむために知って欲しいこと

    お出かけ先で利用するおむつ交換台、ベビーキープ(ベビーチェア)、ベビー休憩室に関して投稿した記事をまとめました。 読んだあと「お出かけがしやすくなった」と感じていただければ嬉しいです。

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赤ちゃんとのお出かけデビューを応援♪

はじめまして。 赤ちゃんとのお出かけ環境プランナー、河村 眞弓です。 ベビー用品メーカーで30年間、おむつ交換台やベビーキープ(ベビーチェア)、施設用カートなど乳幼児連れにとって外出先に「ないと困るモノ」を開発してきました。 3人の子育ても終了し、今ではたま〜に孫のベビーシッターもしています。😊 今まで培った経験を活かし、ビギナーママやパパたちのために、小さな子ども連れでのお出かけノウハウを教えてあげられたらと思い、NOTEデビューをすることにしました。 お出かけに限

    • 赤ちゃんと外食を楽しもう♪

      赤ちゃんの外出は1ヵ月健診が済んでから少しづつ増えてきますが、人混みの多い場所は感染症のリスクが高まります。 一緒に外食するときは混んでる時間帯を避け、事前にHPなどで店舗情報を確認してから行くようにしましょう。 まずは赤ちゃん連れOKなのかを確認ずーっと家の中で子育てしていると、お天気の良い日などは特に気分転換で外食したくなりませんか? ただ、その前に行きたいお店に赤ちゃんを連れて行けるのか、チェックが必要です。 下記のお店は調べなくても赤ちゃん連れOKです。 ・ファー

      • アメリカ・カナダでの赤ちゃんトイレ事情・授乳環境

        毎年数週間、シアトルの友人宅を拠点に、アメリカやカナダの観光地を旅行しています。 老後の蓄えより、まずは旅行♪  お金はわずかでも元気なうちにと🤣 そうすると職業病なのか、施設の中にある赤ちゃんに関するモノばかり目に付いてしまいます。 トイレのおむつ交換台は、アメリカやカナダの方が日本より種類が豊富です。 それが赤ちゃんにとって快適かどうか、……それはわかりません。 備え付けの設備は日本と多少異なっていますので。 そこで、今回はアメリカ・カナダでの赤ちゃんトイレ事情・授

        • おむつ交換台やベビーキープの使いかた

          赤ちゃんを連れてお出かけ先で利用するおむつ交換台やベビーキープ(ベビーチェア)。 はじめて利用したとき、戸惑ったりしませんでしたか? 使う前、本体に貼ってある表示を全部読んでいる時間なんてないですよね。 そこで、これらの製品についての基本的な使いかたやマナーについてご紹介します。 なお、ここでご紹介するのは主に日本で設置されている製品で、メーカー別の特徴は省略しています。 いつから使えるの?いつまで使えるの?皆さんが最初に戸惑う(戸惑った)のは「いつから使えるの?」「いつま

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        • 赤ちゃんとのお出かけを楽しむために知って欲しいこと
          12本

        記事

          出生率が深刻化し、政府は「前例のない規模で少子化対策の強化に取り組んでいく」と発表していますが、実は子育てインフラは30年前よりかなり良くなっています。 問題は非婚化。 この際、国のサポートで全国一律の最低賃金を設定し、都市部以外でも親子が住みやすく出来ないものでしょうか。

          出生率が深刻化し、政府は「前例のない規模で少子化対策の強化に取り組んでいく」と発表していますが、実は子育てインフラは30年前よりかなり良くなっています。 問題は非婚化。 この際、国のサポートで全国一律の最低賃金を設定し、都市部以外でも親子が住みやすく出来ないものでしょうか。

          NOTEをはじめて1ヵ月が経ちました。 もうすぐ定年退職。今までの経験を活かして、これからは親子が楽しく外出できる工夫などのアドバイスをしていけたらいいなと思っています。 赤ちゃんは親だけでなく、社会みんなで育てるもの。 産み育てやすい世の中にしていきたいですね。

          NOTEをはじめて1ヵ月が経ちました。 もうすぐ定年退職。今までの経験を活かして、これからは親子が楽しく外出できる工夫などのアドバイスをしていけたらいいなと思っています。 赤ちゃんは親だけでなく、社会みんなで育てるもの。 産み育てやすい世の中にしていきたいですね。

          お出かけ先での授乳

          前回、お出かけ先での使いやすいベビー休憩室について紹介しました。 今回はそのうちの授乳室に絞って、もう少し詳しくお話します。 製品開発と合わせて、授乳環境を研究長年、ベビー用品の商品開発をしてきましたが、それらを取り巻く環境についても同時に研究してきました。 というのも、開発を通じて大勢のママさん(パパさんも少し)たちからお話を伺ってきましたが、製品の使い心地より、それらを取り巻く環境に居心地の悪さや不満を感じていることがわかってきたからです。 何とかそれらを改善できな

          赤ちゃん連れに必要なベビー休憩室

          ベビー休憩室とは、お出かけ先の施設にある、おむつ替えや授乳ができる場所です。 赤ちゃん休憩室、ベビールームなどとも呼ばれています。 そこで使われる授乳いすやソファ、おむつ交換台などを開発してきた経験から、ママ・パパたちに、役に立つ情報をご紹介します。 お出かけ前にベビー休憩室を調べる人は8割ちょっと前まで、ベビー休憩室はお買い物ついでに利用する場所でした。 でも今はネットでポチっと押せばなんでもすぐ購入できる時代。 赤ちゃんとのお出かけは気分転換のひとつであり、満足して利用

          避難所での授乳

          赤ちゃんと一緒に避難所で過ごさなければならないママたちは、人混みでの不衛生な状態を心配しながらも授乳はしなければなりません。 避難所にある段ボールで仕切られた簡易型の授乳ボックスは、本当に安心して使えるのでしょうか? 人の目が気になる以前、避難所滞在経験のあるママたちにグループインタビューをしたことがあります。 その際、授乳室について伺ったところ、「必要だけど目立ってほしくない」といった意見が多く上げられました。 “授乳している”ということがわかる空間だと、周囲の視線

          赤ちゃんと避難

          元旦の夕方、突然、能登を中心とした大地震のニュースが飛び込んできました。 TVでアナウンサーが「すぐ逃げてください!」という呼びかけに、着の身着のまま急いで赤ちゃんを連れて逃げた方も多かったことでしょう。 当日の夜は、避難所で赤ちゃん用のミルクやおむつが足りてないという情報も。 今回は、赤ちゃん用避難備蓄品の開発をした経験からコメントします。 赤ちゃんと一緒に逃げる大変さ健常者でも避難所生活は過酷なのに、弱者と言われる高齢者、障がい者、妊婦、赤ちゃん連れは本当に大変です。

          NOTEをはじめて1週間が経ちました。 文章を書くより写真を選んだりイラスト描きに時間がかかってます。😅 今は孫の成長と同じ。たっちが出来たので、次はヨチヨチ歩きかな。

          NOTEをはじめて1週間が経ちました。 文章を書くより写真を選んだりイラスト描きに時間がかかってます。😅 今は孫の成長と同じ。たっちが出来たので、次はヨチヨチ歩きかな。

          ベビーキープでハラハラ②

          前回「ベビーキープでハラハラ①」では、子どもがドアを開けてしまうハラハラの恐怖と、(できる範囲での)対応方法について紹介しました。 次に、対応がほぼ不可能な状況について説明します。 多機能トイレの開閉ボタンを押される無防備な状態で、このときほど恐ろしいことはありません。😱😱🥶 なにも設計者はわざと開閉ボタンの近くにベビーキープを設置しているわけではありません。 便器近くには、手が届く範囲で設置しなければならないモノが多過ぎるんです。 手すり、トイレットペーパー、緊急ボタン

          ベビーキープでハラハラ①

          トイレの個室などに、赤ちゃんをちょこんと座らせられるのがベビーキープです。 日本に初めて誕生したのが1990年。 ママたちのニーズによって誕生し、当時としては画期的な製品でした。 でも、少ししてから「ベビーキープは便利だけど、この場所は…」という利用者の声が、SNSを通じて多く上がるようになってきたのです。 子どもがドアを開ける施設にあるトイレには便器の周りに様々な設備があります。 誰もが必要とするモノが優先となるため、ベビーキープはどうしても扉側に設置されやすくなります

          おむつ交換台でのヒヤリハット③

          どんなおむつ交換台なら安心ですか?「おむつ交換でのヒヤリハット①②」では、赤ちゃんや一緒にいる上の子についてのリスクとその対策方法についてご紹介しました。 「それより、親が離れても安全なおむつ交換台を作ればいいんじゃない?」と思われたかもしれません。 では利用する親目線で、安全だと思うおむつ交換台ってどのようなものでしょうか? 転落防止用の高い柵がある場合ベビーベッドのように、子どもが立ち上がっても落下できないくらい高い柵があると、確かに安心感がありますね。 自宅でも、

          おむつ交換台でのヒヤリハット②

          上の子が一緒のとき前回「おむつ交換でのヒヤリハット①」では、赤ちゃんの転落の危険性とそれを防ぐ方法について説明しました。 それでも子どもが一人の場合は、その子にだけ注意を向けていればいいですよね。 でも、小さな子が2人以上いる場合、気を付けたい注意点が増えます。 今回は、その件についてご紹介します。 おむつ替えの際中に限って、上の子がかまって欲しくてぐずるってケースがあります。 「ボクもおしっこ、漏れそう」と言って、親を慌てさせることだってあるかもしれません。 でも、

          おむつ交換台でのヒヤリハット①

          おむつ交換台での事故のほとんどが、親が目を離した一瞬 お出かけ先でのおむつ交換台はとても便利で、最近ではやっと男性トイレにも設置されるようになってきました。 30年前は「あると助かる」と言われていたのが、今では「あって当たり前」になり、お出かけも随分しやすい世の中になってきました。 ただ、ここで注意してもらいたいことがありますので、今回はそのうちのひとつをご紹介します。 おむつ交換台は親が立って作業しやすい高さの台になっているため、正しい使いかたを守らないと赤ちゃんが