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シチリアサマー


今冬シチリアに行く私、絶対観に行かねばと思い観てきましたよ〜!

春夏秋冬の中で1番好きなのは夏です。
ゴリゴリの正月冬生まれですが。


夏が恋しくなる、
もう少し青年たちのラブストーリーに振り切っているかな?と思っていたのですが体感はかなり重かったです。
テーマがテーマなので



毎度お世話様アップリンク吉祥寺にて


まだまだ難しい同性愛・LGBT問題。
80年代イタリアのかなり厳しい同性愛に対する見方は、劇中の中でもびっくりしてしまう描写がありました。


実話を元にしたとされている今作ですが、
元とされている事件もかなり曖昧かつ、確実な情報が残ってなさそうですね…

ちなみに、実在の事件の犯人は恐らく作品だと"トト"にあたるのではないかな?と思ったのですが
うさぎを射止めるのはおろか
銃をうまく使いこなす事さえできなかったトトがうさぎを
しかも1発で仕留めて喜ぶシーンがありました。
ジャンニとニーノは川辺で銃で撃たれて亡くなりますが、
このシーンはトトを犯人と示唆する、比喩表現なのかどうか…監督はあくまで忘れてはいけない事実と青年たちのラブストーリーを描きたかったような雰囲気にも感じますが
このラストにはちょっとゾッしてしまいました。


村社会に近い閉鎖的空間での人間の団結力や思考って本当に怖い。
いつになったら問題に対するゴールが見えるのか、そもそもゴールなんて無いのか。
シチリアの背景や音楽、景色や色彩が美しく作られているのでとてつも無いしんどさは無いのですが
中盤〜後半にかけてグッと石像抱えてる感じになります。

でも、作品として作り上げた監督の
より多くの人にこの事実を知って欲しい力強さも感じました。

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