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乳がんとの出会い

自分のために、忘れないために、書き綴りたいと思っています。乳がんも十人十色、私の経験が他の方と同じではないことは最初にお伝えしておきます。

乳がん検査は7年前に受けたっきり。石灰化があるということでマンモグラフィーと超音波検査を実施して、「今は大丈夫だから2年後かな〜」と医師からの言葉に安堵していた記憶がうっすらある。その後は・・・仕事の忙しさと検査の煩わさから・・・すっかり健診していなかった。「なんともないって、まだ若いし」

2023年6月 6月なのにすでに暑い。異常気象だと世間が騒ぎ、確かに肌に触れる空気が暑い。Tシャツに短パン、薄手で眠りにつく。うつ伏せになった時「あれ?痛い??」と右胸の異変に気がつく。なんか乳房の真ん中に2センチぐらいの大きなモノが・・でも触れれば動くし、それほど硬くない。左も同じようなものか・・触れて掴んで押してみて・・胸が張っているからか?? そんなことを考えているうちに数日で痛みがなくなった。「まあいいか・・・」

2023年7月 あれから時々、右胸が痛くなる。仕事をしていたら忘れる。しかし、ふとした瞬間に何かが胸に触れると痛い。ズキンと痛い。「何か違う」そう思いながら日々を過ごす。そんな時、友人に癌の疑いがあり精密検査をするという知らせが入った。友人は結果問題なく、安堵する。が、今度は自分が不安になった。「そういえばがん検診受けてないや・・」

2023年8月 市の健診で、大腸・胃・乳がん検査を受ける。乳がん検査だけ要再検査。記載コメント見て、嫌な予感がした。右と左の異形成、全く形が違う。右は巨大な塊が記されている。すぐに総合病院へ予約を入れた。「これ、やばいかもしれん。」

2023年9月8日  再度マンモグラフィーと超音波を実施

2023年9月19日  前回の検査結果を聞く。「う〜ん、もう少しちゃんと調べたほうがいいので、細胞をとらせてくださいね」と優しい先生の声。なんともいえないどうしようもない感情が沸き起こる。「あれ?これ、どうなの?? まさかね・・・ まじで??」

2023年9月26日  「きっと大丈夫、心配性だからこんなに不安なだけ。」そういいきかせ、診察へ。先生となぜか看護師さんが目の前にいた。しっかり見えないが名札に「〇〇専門看護師」と書いてある。
「今日は看護師も同席させてもらいますね。」変わらぬ優しい先生の声。
その声と裏腹な空気感。
画面をチラッと覗きみる。「乳がん」だって。
頭が真っ白になって、知らないうちに涙が溢れた。
「          」何も感じない。
何を話したのかよく覚えていないが、別室で看護師さんに心配なことをずっと喋り続けていたようだった。

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