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北海道が好きになったわけ34

北海道の公共交通機関は雪に強い。

当たり前と言えば当たり前かもしれないけど、道外の人が思っているよりも強いと思う。

たまに東京で積雪があって、飛行機や電車が運休になるっていうニュースを見ることがあるが、北海道の人は、たぶん皆んな指差してそのニュースを笑って見ていると思う(あれ?僕だけ?)。

だって、なんも積もってないしょ🤣

まぁ、車で言えばタイヤの性能が違うから仕方ない。東京にいる時、群馬や長野のゲレンデにスキーやボードに行く時は、ノーマルタイヤにチェーンをつけて走っていた。チェーンをつけて走ると信じられないくらい乗り心地が悪いので、極力短い距離しかつけないようにしていた。そのおかげで、急に気温が下がって山道がツルツルになるとアッチコッチで事故が起きる。

一度だけそういう怖い思いをしたことがある。確か群馬県のマウントジーンズに行こうとした時のこと。そのシーズン、何回か行っていたので運が良ければゲレンデまでノーマルで行けるという事を知っていた。そのため油断した。

カーブが多くなってきたのと同時に事故車が目立ってきた。コレはヤバい!と思ってブレーキを踏んだらそのままツーッと斜めに滑り、必死に逆転ハンドルを切って立て直そうとしたが、今度は逆転方向に滑っていく。そして前に止まった車にぶつかりそうになってようやく止まった。慌ててそこでチェーンを付けたが、本当に危なかった。

北海道では冬はスタッドレスタイヤを付けて走る。また、四輪駆動車が非常に多い。だからといって滑らないわけではない。走り方もスピードを落として冬用の走り方をしないと滑ってしまう。

とにかく道はツルツルなので、歩いていても滑る。
24年前に、東京から移住を決意して札幌の会社に面接を受けにきた。3月だったので、普通のスーツに普通の革靴で来た。また油断した。3月の札幌の歩道はまだ凍っていた。

駅から会社への道をヨチヨチとペンギンのように小さな歩幅で歩く僕の横を、腰の曲がったお婆ちゃんが抜いていく。コッチに来てから知ったが、靴底もやっぱり違うのだ。そらそーだよな。北海道人て異常にバランス感覚が優れているのかと思った。

加えてお婆ちゃんが持っている杖の先端には、東京ではまずお目にかかる事のない道具が付いている。必殺仕事人のテーマでも聞こえてきそうな鋭い剣先のようなものが、必要な時に杖の先端からシャキーンッと出てくるのだ。それを氷に刺して歩くわけだ。30代の僕が70代のお婆ちゃんに抜かれるのも必然であった。

ちなみに、北海道のタクシーはスタッドレスタイヤではあるけど四駆ではなくほとんどが前輪駆動車。燃費が悪いからだそうだけど、よく雪道に埋まってるし滑ってるから、タクシー会社の偉い人は四駆にしてあげて欲しいです。

あ、あと、北海道の郵便配達の方は冬道でもカブで配達しているので、郵便局の偉い人は車にしてあげて欲しいです。

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