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【引用】サド『美徳の不幸』

今回読んだのは、マルキ・ド・サド(Marquis de SADE)[1740-1814]『美徳の不幸』(澁澤龍彥訳、河出書房新社、河出文庫、1992年11月、東京)です。

以下、引用した文章になります。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

2024年4月6日 12:56
過度に官能を酷使すると、人間のうちに慈悲心などというものがすっかり影をひそめてしまうことは、不幸にしてあまりにも当り前な事実です。で、そのもっとも普通の結果は、ひとを冷酷にいたします。

サド『美徳の不幸』1992: 54

2024年4月6日 15:07
「もうおまえさんにはじゅうぶんじゃろう。わしはまだまだ平気だが。こういう聖なるお勤めにかけては、わしは一切疲れるということを知らない。すべてこうしたことは現実のもろもろの欲望の影でしかないのじゃ」

サド『美徳の不幸』1992: 137

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