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【引用】マンディアルグ『オートバイ』

今回読んだのは、アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ(MANDIARGUES, André Pieyre de)[1909-1991]『オートバイ』(生田耕作訳、白水社、白水uブックス、1984年6月、東京)です。

以下、引用した文章になります。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

2024年4月25日 03:57
彼がつぎに行なうこともわかっていた、それは(略)服の革を真二つに引き裂くことだった。(略)それにしま瑪瑙の小さな首飾り以外、なにひとつ身につけず飛び出してきたのは、こんなふうに裸にされるためではなかったのか?

マンディアルグ『オートバイ』1984: 69

2024年4月25日 05:04
だって偉大な野獣、なかでも多くの人間から神のごとく見られている、虎もその例にもれないことを彼女は心得ているからだ。虎=神を彼女は想像する。《あたしの恋人のなかには虎と神がいっしょに住まっているのだ。》

マンディアルグ『オートバイ』1984: 169

2024年4月25日 05:41
夫の抹殺をラテン語で考えたことを教育者のダニエルはほめてくれるだろう、そしてご褒美の代わりに、腰を高く持ち上げ、彼女をさかさに吊るしてくれるだろう、(略)。悦ばしき支配よ、わが上に来たれ、しこうして永久とわに去ることなかれ……

マンディアルグ『オートバイ』1984: 187

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