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寒いの類語?

高校時代。
吹奏楽部の顧問だったU先生は
クセの強い人でした。

音楽の面でとても造詣の深い人で
尊敬できる芸術家なんですが

教育者あるいは人間としては
苦手とする人も多かったかも。
(私もそのひとりです苦笑)


合奏中には
色々な方面の雑学や小ばなしを紹介してくれて
音楽以外にも沢山のことを教えてくださる先生でした。


ある年の冬の日
合奏中。


フレーズひとつ
もしくは音ひとつとっても
色々な表現のしかたがあるよね
という文脈の中で


「たとえば」という話になりました。


吹奏楽部の顧問の先生って
たとえ話をよくしてくださいますよね。
子どもたちに
いかにして音楽的ニュアンスを伝えるか
言葉を尽くしてくださいます。
経験者の方は分かるかな。


たとえば
「寒い」ということを言い表すのに
どういう表現のしかたがありますか。

はい、すのさん。

私は
「凍え死にそうな寒さ」
と言いました。


すると
「寒い」という言葉が入っちゃってるじゃないか
と先生。


???と思っている私を差し置いて


ではKさん。

同じパートの先輩が

「気温が低い」
「空気が冷たい」
「風が強い」


と回答しました。


そうそうそういうこと。
いろんな言い方が出来るよね、と先生。


どうやら
「寒い」を別の言い方で表すと?
ということだったらしいのです。


私は

「凍え死にそうな寒さ」
「凍てつくような寒さ」
「しんしんとした寒さ」
「底冷えするような寒さ」
「身体の芯から冷える寒さ」
「震えるような寒さ」
「肌寒さ」

などという
いわゆる文学的なというか
どんな寒さなのか形容して表現する
ということかと思ったのです。


そういうことだったのか。

思ったよりロジカルな問題だったんだな
と思いました。



角川類語新辞典をひいてみると

「身を切るような寒さ」
「薄ら寒い」

といった表現も出てきます。

実にいろんな言い方ができ
日本語は奥深いですね。


近頃寒い日が続くため
この出来事を思い出して記事にしました。

....と言いたいところだけど
実は違くて。

この記事
なんと1年間も下書きに眠っていました。

#熟成下書き どころか
熟成しすぎて発酵しちゃってるのでは...笑


寒い日が続きますが
みなさんのお住まいの地域は
どんな寒さでしょうか?

良かったら教えてください🌸

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