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経験しないと本当の辛さは分からない

2016年に解散してしまった
Dream5という歌手グループが好きでした。

NHK天才てれびくんMAXの
番組内の企画でオーディションが行われ

厳しい審査を勝ち抜いた選りすぐりメンバーからなる
ダンス&ボーカルユニット。


ファンレターを書いたり
ブログを読んだり
メンバーとメールが出来るサービスに登録したり。
(時代、、、、!!)

ライブにも行きました。

地元に来てくれたときは
出待ちだってしました。


そんな大好きなDream5のメンバーの一人に
玉川桃奈(たまかわももな)ちゃんという子がいます。

ももなちゃんは宮城県仙台市の出身で
東日本大震災のとき
地元にいて被災したそうです。


幸い
ももなちゃんは命に別状はなく
無事だったのですが


毎年3月11日が近づくと
津波の夢を見るんだって
いつかのブログに書いていました。


津波がどんどん押し寄せてきて
逃げられなくて
怖くて怖くて
胸が苦しくなって
涙目になって目が覚めるんだって。


経験しないと本当の辛さは分からない、って
こういうことだなと思いました。


私は震災当時
西日本の端っこの片田舎で過ごしていましたから


テレビで津波の映像を観て
大変なことが起きている....

と思うばかりでした。


津波の映像は観たことがあっても
津波の夢は見たことありません。

夢には
知らないものや見たことないものは
出てきませんから。


初夢に
一富士・二鷹・三茄子
が出てきたら縁起が良いなんて言うけど

これらもめったに見られないのは
富士山も鷹もあまり身近ではないからじゃないでしょうか。


沢山の人の命を奪った
あの巨大な津波が
被災地の人々にとって
どんなに恐ろしかったか。

それはどんなに想像したって
テレビを観ていただけの私などには分かりっこないのだと
ももなちゃんのブログを読んだ日
愕然としたのを覚えています。


東日本大震災から2年後くらいに聞いた話ですけど
仙台の漁師さんたちは
仕事中に
津波で流された人々の腕や脚が
平気で漁具にかかるんだそうですよ。


そんなこと
こちらで呑気に過ごしていて
誰が想像出来ましょう。


家屋が流されるショッキングな映像は観ても
そこに実際に生身の人がいて
想像を絶する恐ろしさと苦しさの中で
息絶えていったということ。



経験していない私たちには
感覚や感情を分かることは出来ないけれど

知っておかなければならないと思うのです。



今回の新潟の地震も
幸いにも遠く離れたところにおりましたから
私を含め身内も友人も
被害はありません。


被災地の方はどんなに怖い思いをされたかと
思いを馳せることしか出来ません。


夢に出てくるほどの自分事として感じることが
どうしても出来ない自分を
腹立たしく思います。


せめて
少額ながら募金をしたりしますが
果たしてこんなことで役に立っているのかと
もっと何か出来ないのかと
もどかしいです。
歯がゆいです。



それでも

経験しないと本当の辛さは分からないとはいえ
経験しないと本当の辛さは分からないことを自覚し

簡単に分かったフリをせず

考え続けることが大事なように思います。


当事者がどれほど辛いか
自分たちには何が出来るのか


想像力を働かせて
少しでも相手の立場に共感してこそ
出来ることも増えるでしょう。


これは震災に限らず
世の中にある悲しい出来事全てにおいてです。



能登半島地震で被災された方々に
心よりお見舞い申し上げます。

微力ながら
出来ることを探し続けて参ります。

すの

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