再びバンコクでのカンナビス
ビエンチャンを出て環と二人で深夜バスに乗りバンコクへ移動した。
二人の距離は少し近づいたが、まだ環は警戒モード。
バスの中で深夜に環の手をそっと握ってみた。
「なにこれ?」
「まあ気にせんといて。。」
環は、呆れた顔で僕を見た。(まぁこれぐらいいわ。)と思われたようで、そのまま眠りについた。
バンコクではカンナビズ好きが集まる、以前泊まっていた「タイグリーンハウス」に宿泊した。
バンビエンで出会った、さらぽと直君がいた。相変わらず屋上でジャンベをたたき、お手製水パイプで大量のカンナビスを吸いこんでいた。
バンコクではカンナビズを吸い、タイ料理を食べ、カオサンロードを歩き、毎日タイマッサージに行った。
環も大方僕と同じライフスタイルになっていた。気が付いたら環もカンナビスを吸うようになっていた。
明確なタイミングは全く覚えてないが、何となくみんなで梵をしているときに回ってきたジョイントを吸ったのだと思う。
バンコクでは穏やかな日々を過ごした。
とりわけ文字にするようなこと言えば、たまに直君が環にちょっかいを出すと、環が僕を見る。
助けてほしいまではいかないが、気にかけてほしそうな顔には見えた。
少しうれしかった。
そんな平凡に日々を過ごし、カンボジアのシェムリアップに向かうことにし、チケットを抑えた。
50バーツの激安バス(今じゃ考えられない値段)で購入できた。
環もついてきたのだが、なんか言いたそうな感じ。
「どうした?」
「私、後10日で帰らないといけない。シェムリアップで終わりになりそうだね。」
「そうなんや。。まぁ、楽しく過ごそうや!」
そんな会話をしながら、シェムリ行きのバスに乗った。
※この物語はフィクションです。違法薬物の試用、犯罪行為を助長するものでは一切ございません。
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