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青くて碧くて蒼い(出光美術館「青磁」)


もう終わってしまったのですが……
出光美術館で開催されていた「青磁」展へ行ってきました。


第一章 青いやきものの始まり
第二章 本格化する青磁の時代
第三章 揺るぎない美への追求とその展開
第四章 青磁の魅力とその後
第五章 青磁を求めて
特集1  ユニークな造形、越州窯青磁のいきものたち
特集2 官窯 皇帝のうつわ
特集3 儀礼と茶の湯と青磁
特集4 継承される青磁の美 波山の青磁

青磁がどのように生まれて、どのように変遷していくのかがとてもわかりやすい展示になっていました。

泉屋博古館東京 安宅コレクション展より
13世紀 南宋 龍泉窯 青磁

相変わらず無知な私。
上記の写真の泉屋博古館東京さんの安宅コレクション展や、美術館、いろいろな本、講座、YouTubeなどで勉強していくと時代とともに色や造りが少しずつ変わっていっていることを最近知りました……

そして今回の出光美術館の展示を見て改めてその変遷、その違いを目で見て学ぶ事ができました。

ペパーミントグリーン
オリーブグリーン
空の青
薄荷色等々…
青の中に色々な表情を見せてくれます。

国が変われば青磁も変わる。
なんとも面白い現象だなぁ!

見て感じた色を忘れないように努力してみたり…

ちなみに中国の青磁だと汝窯の青磁が好きです(今回は汝窯はありませんでしたが…)

汝窯の青磁は数が少なくお値段もかなりお高い事で有名……

汝窯は北宋時代の末期(960~1127年)ごろから始まり、生産期間はわずか20年と言われていて
現存の品が少ないこともあり、正しい時期については明らかにされていないそう。
汝窯のことがわかるのは南宋時代(1127~1279年)の周煇の著書「清波雑志」に記されていて、それによると汝窯は北宋の宮廷の命によって作られた青磁のための窯であること、釉薬にメノウの粉末を入れていたこと、また、宮廷に納めることのできない品質のものは民間でも売られていたが、大変希少であったとも記されているそうです。

泉屋博古館東京安宅コレクション展より汝窯 水仙盆

釉薬の色は「雨過天青(うかてんせい)」、雨上がりの水分を含んだ空色に例えられるような、少し灰色を帯びた穏やかな薄い水色と評されているようです。

中国の青磁は美しく隙がないのでどこか高嶺の花子さん。

なんとなく会いに行けるアイドル的な身近に感じる愛らしさのある高麗青磁が私は好きだったりします。象嵌の可愛らしさ、色味たまりません。

いつか本物をうちの子にできるように頑張って働きます(エッ

泉屋博古館東京 安宅コレクション展
青磁象嵌 童子宝相華唐草文 水注

かわいい………

閑話休題。。。


今回の展示で一番驚いたのが
鍋島焼の技術の高さ!
青木木米のセンスの凄さ!
板谷波山の技術の凄さ!

展示の終わりの方に鍋島焼、青木木米、板谷波山の青磁があるのですが

中国の青磁に劣らぬ美しさでした。



ちなみに出光美術館HPのアクセスガイドがとても丁寧で、そんなところにも感動しております。

写真付きで細かく説明している心遣い

そんな出光美術館。
「陶片室」がある事でも有名です。
この「陶片室」本当に勉強になる素晴らしいところで、ここだけでも十分価値があると思いますので、ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか??

出光美術館次の展示は
2月10日〜池大雅展のようです。
現在は展示替えの為休館中とのこと。

今週の日曜日は小田急線和泉多摩川駅徒歩1分のシェアキッチンFORTMARKET和泉多摩川さんにて営業する「chacafeみんなの茶の湯ORI」に足を運んでみてはいかがでしょうか???

【茶の湯イベント情報】

📝CHA cafe@小田急和泉多摩川駅

 日時:2月4日(日) 10時〜16時

 場所 FORT MARKET @小田急和泉多摩川駅
 
 東京産オリジナル抹茶を使った自家製のお菓子と、抹茶を使用したオリジナルドリンクもご用意しております。

 ご家庭用や贈答用に、手作りのお菓子いかがでしょうか😊

中川誠盛堂茶舗さんの槇の白使用した
抹茶のクッキー
東京の茶工房西村園さんの抹茶使用した
抹茶ガトーショコラ

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