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謎って多い方が魅力的よね(根津美術館 魅惑の朝鮮陶磁 謎解き奥高麗茶碗)

根津美術館で3月26日まで開催中の「魅惑の朝鮮磁器 謎解き奥高麗茶碗展へ行ってきました。


昨根津美術館で開催された「現代茶人の茶席」に参加した時に
「来年奥高麗展するにあたり、今日使用している深山路展示するんです」というお話お伺いしてからずっととても楽しみにしていた展示です!
現代茶人の茶席で奥高麗茶碗を目の前にして興奮している様子はこちら↓

やっと見に行けました。
また深山路と二見に会える幸せたるや!!

毎回写りこむ私

まずは朝鮮青磁の変遷。
どのように青磁が誕生し発展していくのかがわかりやすく展示してあります。

青磁について、いや、やきものについて学ぶ上で不思議に思うことがあります。

時代が下るとどんどん作りが雑?ヘタウマ?みたいになっていくのは何故なんだろう……

高麗青磁の展示も初期はキリリと引き締まった印象なのに次第に色もくすみ、象嵌も、絵ももっさりヘタウマ感満載になっていく不思議。
時代が経てば経つほど技術は向上していくものではないのだろうか……

でもどんどん雑になっていくそんなあの子達が実は大好き!!

とは言いつつも
重文指定されている高麗青磁蓮華唐草文水瓶は圧巻でした。
絵の細かさ釉薬の美しさはため息が出るほどです。ポスターに使用されるのも納得!!

朝鮮陶磁というだけあって青磁だけではなく高麗茶碗も展示されていました。

皆様ご存知柴田や張木が素晴らしいのは勿論なのですが

井戸香炉 此世
鬼熊川茶碗 白桃
粉引茶碗 花白河

この3点は初めましてということもありとても印象的でした。
特に井戸香炉此世 井戸で香炉というだけでも面白いのに出来も抜群。
伝来もすごかったけど納得です。

さてさていよいよ奥高麗です
こちらの展示も奥高麗茶碗がどのように進化していくのかがわかる展示となっていました。

そしてここには私の愛してやまない「二見」がいます。
二見の可愛いところは
・形が少し不安定なところ(展示だと向かって右がちょっと広がっているのです)
・形がパーフェクトじゃないのに梅花皮の作りはパーフェクト
・見込の貫入の力強さ、それに反して胴部分の貫入の繊細さ
そして何よりもその重厚感。
うっとりしちゃう。
またいつか二見をガラス越しではなく見る日が来ると信じて頑張ろうって思いました。
働こう……二見の為に働こう🥲

と、二見の事はこれくらいにして。
「謎解き奥高茶碗」というタイトルがついているだけあり「奥高麗茶碗」の定義は難しいなぁと改めて思いました。

図録の冒頭で根津公一さんも奥高麗には多くの謎があると書かれています。

根津公一さんが謎が多いと言っている物を私ごときが謎解き出来るわけもないのです。

今回の展示を見てもどこからどこまでが奥高麗なのか???と思う瞬間が多々ありました。

そもそもこの茶碗を作った陶工達はそんな事意識などしていなかったのかもと思えば

私ごときが思いを馳せるのはそれこそ400年早いのかもしれませんね😁

「現代茶人の茶席」で直接拝見することが出来た
二見
深山路
この二盌が素晴らしいのは勿論

今回深山木、福寿草、瀧川、中尾という素晴らしい茶碗に出会うことができました。
眼福( ̄人 ̄)

私はちらりと姿を現す梅花皮が好きなのかもしれません。
うちにいる絵唐津皮鯨ちゃんもちらりと梅花皮がいたりするのです。

おわかりいただけただろうか

そんなこんなで大満足の根津美術館でした。

お庭は春の空気を纏っていました。

3月26日までとの事。
是非1度足を運んでみてはいかがでしょうか??

私は絶対もう一度行きます(`・ω・´)=3フンス
そんな根津美術館HPはこちら↓

そんな奥高麗の謎に挑んで打ち負かされた私が関わっているイベントのご案内です。

【茶の湯イベント情報@白いハコ】

📝【如月茶の湯体験会】

 好きなお茶碗で抹茶を点てながら、気軽に茶の湯体験をしてみませんか?

 お茶碗の鑑賞ポイントや楽しみ方も学べます♪

・日時:2月17日(土)①14:00〜15:10 ②15:20〜16:30

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