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春のヨーロッパと冬のヨーロッパ

冬の航空券は夏の航空券より割安だ。

一番最初に行ったヨーロッパは冬だった。年末年始あたりだっただろうか。

その後も自分でお金を貯めて行くとなるとついつい、価格の安い冬を選びがちだった。

春にヨーロッパにいる友人に合うために
欧米系の航空機で出掛けた。air franceだったかも。

初めて訪れた暖かい季節のヨーロッパに感激した。

草花の美しさ。空気の軽やかさ。夜なんて21時頃まで明るいのだ。これは本当に不思議な感覚で、体験してみないとわからない。

夕方、室内で食事をし、屋外にでる。
20時なのに、まだ明るい。
自分の中の何かが狂うような感じだけれど、その事にまでも、ウキウキして。

冬のヨーロッパはどのような感じだったか。
記憶をたどる。
冬のヨーロッパへパッケージツアーで出掛けたときのこと。

日中は団体行動で自由が利かず、夜出かける事にした。
タクシーに乗ってツアーで仲良くなった人達と一緒にエッフェル塔に出掛けた。夜はどのような感じなのか興味があった。

なんとなくエレベーターで上まで上がったはいいが、なんと帰り道はエレベーターが営業を終了しており階段で降りた。

冬のヨーロッパ。外は超極寒。

ものすごく寒くて寒くて、最悪の思い出だ。降りても、降りても、降りても、降りても、まだ階段。これ以上長い階段を降りた記憶は今のところない。何段あるのだろうか調べると、最上階から階段だけで1665段。ビルだと60階相当だという。

旅の思い出は、後日談として大抵美化されがちだが、これはもう二度と経験したくない。高い建物のエレベーターの営業時間には気をつけよう。

冬ならではの楽しみももちろんあるし、歴史的建造物は冬も夏も姿を変えるわけではないので問題なく冬も観光できる。しかし快適さでいくとやはり暖かい時期は本当に格別。

春のヨーロッパの公園や庭園の美しさといったら言葉にならない。お借りした写真はオランダのもの。大変美しい。

冬の厳しいヨーロッパを知ったからこそ
春がもたらす様々な恵みの数々が、よけいに味わい深くなるのかもしれない。