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家族の一員だった亡き愛犬へ

前の記事に書きましたが、私の家族には亡き犬が6年半前まで生きていました。
本当に優しくて、本当に可愛くて、色々な表情がクルクルと変わってて、それでも、わんぱくで、やんちゃで、手のかかるワンちゃんでした。

犬を飼い始めたのは、私が小学部5年生の時からでした。
本当は、ワンちゃんを飼う事に大反対でした。
その頃の私は、ハウスダストアレルギーが酷く、重い方だったらしいです。ペットアレルギーではありませんが、ハウスダストアレルギーを持っている人には、ペットを飼う事はおすすめする事が出来ないだそうです。
だから、私は、動物などを見る時に必ずマスクをしなければなりませんでした。
でも、妹や亡き祖母が「犬を飼いたいな。可愛いよね。」とずっと話していたのをみていた私は、ものすごい勢いで、「絶対無理!絶対やだ!」と猛烈な反対をしました。もちろん、両親も大反対でした。

大反対した理由は……、

・動物を飼う時に必要なお金が1番かかる事。
・大切な命を守る責任を一生持つ事。
・最後までしっかりとお世話をする事。
それぞれある事が1番重要です。
さらに、ペットを飼う時のために、精神的にも、身体的にも、1番大きく負担的になるそうです。

私は、アレルギーの他に、学生生活を送っている時期で、バス通学もあり、色々な事があるため、忙しい日々を過ごしていたので、ワンちゃんへのお世話をする気力はありませんでした。それに、動物の命の大切さなどについて沢山の本を何度か読んだ事があり、どうしても「命」という大切なものを守れる気持ちにはありませんでした。
何より、一番大切な聴覚障害者として生きていくのが精一杯だったからです。

でも、妹と亡き祖母に、私の反対した理由を届く事はありませんでした。特に、妹からのお願いが強くて、どう考えても無理でした。でも、最後に押し負けられ、その代わりに約束をしてほしいとお願いしました。私は、
「もしも、ワンちゃんを飼うんだったら、私は、ワンちゃんを飼う時はお世話しないよ。
学生生活も、寮生活も、忙しい日々の中でやっていけるのに精一杯だから。それに、ハウスダストアレルギーを持っているし、ワンちゃんに近づく事は出来ないから、ワンちゃんのお世話は流石に出来ない。
どうしても、ワンちゃんを飼いたいのなら、最後までワンちゃんが楽しい日々で、穏やかな日々で過ごせるようにしてやりなさい。そして、最後の最期まで面倒を見てやりなさい命ってそういう事だよ
もし、妹が、ワンちゃんの命を最後までしっかり守れないんだったら、ワンちゃんを返すしかないからね。それが一番の約束だから。
ちゃんとワンちゃんを、ワンちゃんの命を大切にしなさい。」
と妹に強く伝えながらも、ワンちゃんの命を守るための大切さも伝えました。

その後からの生活は、ワンちゃん中心での生活が始まり、ずっと続きました。
だけど、妹は、最初は可愛がっていたそうです。次第にあまりお世話をする事はなくなりました。結局、私や母が、ワンちゃんのお世話をするしかありませんでした。
私は、学校から、寮から、帰ってきてからずっとワンちゃんのお世話の日々でした。疲れもあり、とても大変でした。一番苦労してきたのは、ワンちゃんがイタズラする事でした。
その度々イタズラをすると、私は、かなり厳しくワンちゃんに、
「これはダメだよ!また、同じ事をしたらおやつなしだからね!絶対ダメだから、分かった?」
としつけなければなりませんでした。ただ、私と正反対だった父と母、妹は、とにかくしつけないほどの優しさでやっていたせいか、イタズラする頻度が多かったです。だから、私は、「ちゃんと躾をしないとまた同じイタズラを繰り返していくんだよ。いい加減にしたらどうなの?」と話していても、結局、父と母、妹には中々理解してもらえず、通じてもらえず、私は、ずっと独りぼっちでした。飼い始めた頃からずっとワンちゃんとの心を通じ合う事はありませんでした。

散歩する時間では、
じーっとどこかを眺めている…😅
そんな時間が愛おしくて、可愛かった。

やがて、私が病気で倒れてしまい、入退院を繰り返した頃から、生きている生活も一変しました。病気の再発や人間不信が強くなり、外の世界から遠ざかるようになり、ずっと引きこもりになってしまいました。
ただ、ずっとボーッとしていたまま過ごす事しかありませんでした。
ある日、引きこもりで感情まて失われていた私のそばに、何か温かい温もりを感じたのです
それが、ワンちゃんでした。
ワンちゃんは、私の何かを感じ取っていたのか、何も言わないままただそばにいてくれる事が多くなりました。最初の私は、誰なのか分からなくて「あっちに行け。あんたは誰?」と何度か言ってしまう事が多かったのです。記憶喪失もあって、暴れてしまうほどまで陥った事がありました。
それが数ヶ月くらい続きました。それでも、ワンちゃんは諦めずに、ただ寄り添ってそばいる事を頑張っていたそうです。
そして、少しずつ私の心が、ワンちゃんの心まで開いて許す気持ちになりました。それからの日々では、ワンちゃんと過ごす時間が多かったです。ワンちゃんが亡くなる2年前から、ずっとそばにいてくれました。私の心まで癒してくれたような感じで、少しずつ本当の家族の一員として認め、許してあげられるようになりました。
そして、たった2年間という濃厚な時間を共に過ごしてきました。

私の心とワンちゃんの心を通じ合う前の頃
ワンちゃんは、父と母、妹が大好きだったらしい。
私とは、あんまり関わってなかったから。

しかし、ワンちゃんは、2016年12月の検診にて、少し問題があり、検査をするために1日入院してもらいました。だけど、体調が悪化してしまい、たった数日しかない余命を精一杯生きて、精一杯生き抜いて……、「虹の橋」という綺麗な天国へ安らかな表情で旅立ちました。
それが、2017年1月17日に、11歳になる誕生日を迎える1ヶ月前でした。
誕生日は、2006年2月16日だそうで、私達の家族での一員となって、迎えてきた当時は、生後3ヶ月だったそうです。
10歳11ヶ月1日という早過ぎる若さで、儚い短い生涯を閉じました。人間の年齢では60歳だといわれているそうです。
私と本当の家族のように過ごせたのは、奇跡的なたった2年間だけでした
それでも、楽しくて、一緒に散歩したり、色々な遊びをしたりしてきました。
ワンちゃんと過ごした日々は、私にとって、かけがえのない思い出になりました。

亡くなる直前の笑顔いっぱいなワンちゃん。
この撮った写真が、最期だった。

亡くなってから6年半が過ぎて…、
今も、「虹の橋」である天国からずっと見守ってくれているでしょう。

今回の記事では、なんか重くて暗いお話になってしまい、すみません!!
私が経験した事を伝えたく、記事にしました。
読んで下さると嬉しいです!

これからも、体調と相談しながら、記事を書いていくのでよろしくお願いします🙇‍♀️

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