曖昧な目的は曖昧な手段を生む
こんにちは、しがサラです。
ビジネスにおける一般的な考え方として、
【目的を明確にする】ということは基本中の基本かと思います。
しかし、いざ自分たちの会社や職場を見渡してみると
・曖昧な目的
・解釈違いによる誤った指示
・目的と逸れた行動
このように、曖昧な目的によって、以降の工程がすべて狂ってしまいます。
ビジネスにおける失敗というのは、ほとんどが曖昧な目的に起因します。
本日は、同じ失敗を繰り返さないための組織論について解説していきます。
戦時中からの課題
実は、この曖昧な目的を設定しがちであるという点は、最近の話ではありません。
著書【失敗の本質〜なぜ日本人は空気に左右されるのか〜】に、日本軍が敗戦を喫した分析を以下のように、まとめています。
このように、曖昧な目的を設定しまうということは過去の歴史から紐解くと、私たちに染み付いた思考のクセであり、起こりがちなことです。
曖昧な目的は、曖昧な手段や判断を生んでしまいます。
組織作りのポイント
では、それらの歴史や思考のクセから、明確な目的を設定するために、どのように教訓を活かせばよいのでしょうか。
それは、以下のとおりです。
・外部環境
・内部環境
・自社リソース
・学習
似たようなビジネスフレームワークは存在しますが、明確に目的を設定するにあたって大切なポイントを書き出しています。
まず、外部環境と内部環境です。
これは、自社を取り巻く環境を把握することが重要です。
業界全体として、どのような兆候があるのか、社内的に抱えている問題や自社にはどんなコアコンピテンシーがあるのか。
これらを認識しておく必要があります。
次に、自社リソースです。
これはいわゆる経営資源である【ヒト・モノ・カネ】この3点が十分に揃っているか。
または不足しているならば、先にクリアすべきリソースは何か。
これらを明らかにすることです。
そして、最後のポイントである【学習】。
言わずもがな、企業における歴史の中で「成功と失敗」は数多くあるでしょう。
ここでの、学習を考える上で重要なことは、
成功=良い手段
失敗=悪い手段
と、決めつけないということです。
何が要因で成功したか、何が要因で失敗したか、を正確に分析することです。
失敗した手段であっても、時代が変わり、成功する手段となり得る可能性があります。
時代や取り巻いている環境を見定め、過去の経験からの【学習】を活かすことで、強い組織へと変貌していきます。
ブランディングや広報目的であれば、聞き手の想像を掻き立てるあいまいなメッセージが好まれます。
しかし、 利益を生んで事業運営をしていかなければならない会社として考えると、常に明確な目的を掲げなければなりません。
それらが、現場最前線で働く従業員のパフォーマンスに直結します。
是非、組織づくりの参考になれば幸いです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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