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可愛い子には旅をさせよ、はキャリアの話

こんにちは、しがサラです。

可愛い子には旅をさせよ、という言葉があります。

子供がかわいいなら、甘やかさないで、世の中のつらさを経験させたほうがよい。

デジタル大辞泉

ご存知の方も多いですが、このような意味です。
本当に可愛いと思っているならば、深い懐で経験を積ませてあげること。

これは企業におけるキャリアの話にも通じます。

会社から見て、従業員が子どもだとすると様々な経験を与えるべきでしょう。

人事目線で具体的に解説していきます。


多様な仕事への招待

「可愛い子には旅をさせよ」の文字通り、企業は従業員に異なる仕事や、プロジェクトへ積極的に派遣することが成長へ繋がります。

これにより、個々の従業員は単なる業務遂行だけでなく、多様な業務経験を通して自らの成長とスキル向上を促進し、キャリアの魅力的な旅路が広がります。

このアプローチは、従業員が単一の枠に縛られず、組織全体の柔軟性と創造性を高める重要な要素となっています。

特に人事的なポイントは、「どんな経験が多様なのかを定義する」ことです。

概念的に、幅広い経験値を積ませておけばよいというのは人によって物差しが違います

誰が見ても分かるように、どんな経験が多様な経験となるかをしっかり見える化しておきましょう。

新しい立場や環境を与える

人が成長するときは、タフアサインメントが重要です。

ちなみに、タフアサインメントとは、

あえて能力以上の困難(タフ)な仕事を任せる(アサインメント)ことにより、対象者のスキルアップを図る取り組み

いわゆる修羅場経験ということです。

・これまで培ってきたバックグラウンドが通用しない新たな環境
・これまで以上の責任が伴う異なる役割

これらを通じて、従業員は自己成長の機会を見出し、キャリアの旅が単調ではなく、刺激的で意義深いものとなります。

このアプローチは、個々の能力の発揮だけでなく、組織全体の柔軟性とイノベーションを奨励し、変化の中でリーダーシップの資質を養う一石二鳥の効果をもたらします。

一例として、転職は分かりやすいですね。
これまでの人脈やその人の頑張りは一旦リセットされ、新たな環境でのスタートとなります。

また人事ポイントとしては、いかに資質ある人にこのタフアサインメントを施すか。

そのためには資質ある人を見つけ出す仕組みと、タフアサインメントを社内の各部門に持っておくこと。

各部門と調整しながら、ここまでの道を作るのは大変な負荷ですが、こうすることで、人材育成がきっと上手くいきます。


大切なことは、会社=人事担当者が従業員のことを本当に「可愛い子」と思うことです。

その根底の思いや熱量がないと、人材育成は上手くいきません。

思いや熱量のない企画は、意味のない手段を生んでしまいます。

是非、人事担当者はご参考にしてください。

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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