魔法使いの弟子　　３

　私は生来天邪鬼でヘソ曲がりな一面もあったが、素直な性格も強かったので、言われた通りマイ箸置きを持参して、シャンタンの家で弁当を食べさせてもらうようになった。

　シャンタンはまた、自分で料理を作るのも得意で、それを振舞い一緒に食べるのも好きだった。
　すき焼きやカレーなど一風変わった料理の仕方で、中に入れる具材もバナナが入っていたりしてビックリさせられた。食べるとそれが美味しかったので二度びっくりした。
　
　町で食堂やカフェ、レストランを食べあるくグルメでもあり、店の外観を見てその料理が美味しいかどうかを見極めれると豪語した。そしてそれは実際美味しかった。いつも奢ってもらっていたこともあるのだが。

　シャンタンは多才で知識も経験も豊富でインテリア関係の仕事もしたことがあるらしく、店の内装などについても蘊蓄を語ってくれた。

　どんなことにも即妙な返事を返してくれ、何時も飽きることのない会話だった。