次元を上げてくれるもの
今回は、すごく抽象的な話をしようと思う。
みんなが大キライであろう、数学の話 。
その前に。
日ごろから僕の記事を読んで、「よくそんなことを考えつきますね」と、思ってくださる人がいるかもしれない(そんな人はいないだろうけど)。
これにはタネがあって、いろんなものをインプットしているだけということ。自分だけの発想では、完成しなかった記事がごまんとある。
本(これがたぶん一番多い)、絵、歌詞、映画、雑談で友達が言ったことなど、様々なところからインプットし、それらを混ぜ合わせてアウトプットしている。
「アイデアは既存の要素の組み合わせ」なんて言葉を耳にしたことがあるが、それと同じ。丸パクリは、もちろんだめだけど、いいなって思うものは積極的に取り入れる。
その結果として、時たま、おもしろい発想になるのだと思う。意味がわからなくて、ゴミみたいなアイデアもたくさんあったと思うけど。
自分だけの発想や知識、経験のみでは、限界がある。たかが24年しか生きていないし、自分の想像力なんてたかが知れている。アインシュタインやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ゲーテ(他にもいっぱいいる)みたいな天才だったら、次々と独創的なアイデアを思いつくのだろうけど。
これを、数学を使って考えてみたい。数学はむずかしいけど、抽象度を上げてものごとを一般化できるので、思考の道具のひとつとして便利だ。読者に数学アレルギーを発作させてしまうかもしれないけど、話を進める。わからなかったら、僕の説明の仕方がヘタクソなだけ。
今回お話するのは、次元の話。次元とは、数学で、空間の広がり方の度合いを表すもの。1次元とか、2次元とか、3次元とかで使う、あの次元のこと。座標軸の数によって、それが何次元なのかが決まる。
例を示さないと、何のことを言っているのか全然わからないと思うので、まずは1次元について説明する。
1次元は座標軸が1つなので、それはすなわち、直線を意味する。直線だけなので、長さしか表せない。
2次元は座標軸が1つ増えて、面を表すことができる。今あなたが見ているパソコンの画面も、2次元。
3次元は、これに奥行きの座標軸が加わり、立体的な空間を表すことができる。
身の回りは3次元のものがほとんどだけど、それらを片目を閉じて見てみると、少し奥行きがなくなったように見える。なるほど、両目で見てるから、立体的にものをとらえることができるのか。
いけない、いけない。話がすこし脱線した。
ここからが最も言いたかったことなんだけど、何かをインプットするというのは、この座標軸を増やすことだと思ったのだ。
たとえば、自分の持っている経験や知識だけで、創作を行うとする。他の人が生み出した素晴らしいアイデアのインプットは、一切やらない。完全に自分の殻に閉じこもって、作品を作る。
数をこなしていくうちに作品が洗練されていくのだろうけど、自分だけのアイデアしかないので、いつしか限界を迎える。自分だけの座標軸しかない。まさに1次元空間だ。1次元なので、幅、奥行きがない。
だけど、ここで、小説、音楽、映画、漫才、日常会話といったものから、積極的にアイデアを取り入れるとする。自分だけでは得られなかった視点を、増やしていくのだ。いろんな座標軸を増やしていく。
すると、それにともなって次元も上がり、表現の幅、奥行きが広がっていく。するといつしか、はじめの頃とは次元が違う作品が作れるようになる。
4次元、5次元、・・・と、3次元以上の空間を図で表すことは不可能だが、それはつまり、とんでもない想像力がインプットによって身についたということなのかもしれない。
強引な解釈だけど。
それと、もちろんインプットだけではダメで、アウトプットをして修練するのも必要不可欠。
これらのことを意識して、毎日いろんな分野から、オープンな心をもって、インプットしている。
今日も、美しいことばに出会ったよ。
おまけ
量子力学ではヒルベルト空間というものが出てきて、なんとそれは無限次元の空間なのです。
意味わかんないよね。
あと僕の次元(インプットが多いもの)は、物理・数学・BUMP OF CHICKEN・ストア哲学(セネカやアウレリウスなど)・星野源・パレオな男(鈴木裕)・モンテーニュなどで構成されております。
社会人として働き始めると、次元の構成要素も変わりそうな予感がします。
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