嶺羽

主に夢物語・理想世界を書いてます

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最近の記事

通話

朝2時に1曲の音楽とともに起こされる日々。 「もしもし。」 「おはよう。朝だよ。」 「おはよう、おやすみ」 「おはよう、寝ないで?」 なんの意味もない会話が再び始まろうとしていた。寝れないということのために都合のいいように扱われる 「僕たちの関係性って何?」 「何それw君からまた話したいって言ってきたから通話かけてあげてるじゃん、何その言い様?」 「ごめんなさい」 「そんなこと言うならもうかけないから」 理由もなくかかってくる通話に

    • 代わり

      また怒られた。体に傷をつける度に怒られる。俺の身体はお前のものでもない。俺の物だ。勝手に自分の身体だと勘違いするな。俺は産まれてきてよかった存在なのか、こんな過保護の親の元で産まれてきてよかったのか、俺なんかより親に構ってもらいたくてももらえなかった人達を大事にして欲しかった。結局皆が苦しむのは全部俺のせいなんだ、 俺が君達の気持ちを理解しなかったから、俺が生きていたせいで苦しみながら死んでいった人達が数十万人存在していた。親からの罵倒に耐えれば済む話。だが、それが全て仇と

      • 希望のない将来のために体を張ってお金を稼いでいる。本当はこんなことしたくないけど、ヤらないと将来が見えない。そんなことを考えながら、ヤッている。気持ちよくもない。時間が経つと同時に心のどこかで恐怖を覚えている。吐き気がする。誰にも助けを求めることができず、、 見たくもないものを見せらせ、指示に従い、ヤる。ただこれだけのことができない。今すぐにでも逃げ出したい。自分だけを大切にしてくれる人とだけしかヤりたくなかった。こんな汚れた自分を受け入れてくれる人は存在するのだろうか。誰に

        • 水槽の中

          今僕は水槽の中。閉じ込められて、息が出来なくて、、一生苦しみながら生きていくちっぽけな魚。いつまでいつまでも密かに息途絶えながら生きている。水槽の外の世界は何も知らない。水槽の中の世界しか見たことがない。だから僕は他の生物を見たことも話したこともない。まず、僕は誰とも会話ができない。目を合わせることもできない。だから、僕には耳しか頼りがない。感じ取るしかないのだから、この世界の作りを。 まだ産まれて間もない頃からこの水槽で生きている。小さい頃は目も見えてたし、口で

          許されない生き方

          一生孤独なんだ。一生自由に離れない。誰からも愛されることなく死んでいく。 ここにいることが苦痛でたまらない。 ・自分を傷つけてはならない。 ・他人を傷つけてはならない。 ・物に当たってはいけない。 なぜこんなに制限されないといけないんだろう。そんなことをされるならいっそ死んだ方がマシ。自由に生きられない、束縛される日々、誰からも愛を伝えてくれない毎日。 ネットは所詮言葉だけ。好きだよ。愛してるよ。一生離れない。全て偽りの言葉。信じたら終わりのデスゲーム。家族からもネットか

          許されない生き方

          関係性1

          高校1年生入学式 新しい生活がスタートする。知らない人、知らない街、知らない匂い、知らない風景。これから受け入れる準備をしていた頃。 きっかけは些細なお喋りから。それから仲良くなり、共に昼休みを過ごすようになった。 ある日、クラスでたった1人だけでいる人を見つけた。僕は声をかけた。「昼飯一緒に食べよ」その言葉から仲良くなり3人で行動することが増えた。何気ない挨拶、何気ない空気。偽りの関係ではなく本物の友達になろうと努力した。しかし、人間は欲が有り余っていることを悟った。 入学

          関係性1

          僕物語

          僕って何者。僕ってなんのために生まれた?僕とは?僕という人間について。当たり前のことが出来ない。他の人とは違う。何者にも見えないものが見える。耳に違和感を覚えた。耳に違和感を覚えた。これはどこらから取得した情報なんだろう。何も食べてない状況で口の中が濃い血の味がする。無意識に口を開ける。口に繋がる喉仏が痛い。言葉を発することが出来ない。自分の意思を伝えることが出来ない。まるでコイが餌を欲しがっているかのような顔で見つめる。僕は人間じゃないのか。僕の身体に不具合が多々ある。この